「フランスのいいところって何?」この質問を今までにどれだけされただろう。改めて聞かれるとなかなか答え辛いこの質問。私の主観になってしまいますが、フランスで日々生活する中で「これはいい!」と思ったことを、勝手にランキングにしてみました。
食べ物がおいしい!
海外で生活する上で一番ネックになるものは食べ物だと私は思う。過去にオーストラリアと韓国に行ったことがあるが、どちらも現地の食べ物に1週間で飽きてしまい苦労した。フランスでは最初は日本食が恋しいと思ったものの、フランス料理はレパートリーが豊富で飽きがこない。そしておいしいものがたくさんある。この点は心から日々感謝!
医療費&教育費が安い!
国家による普遍主義的な社会保障制度が重視されている国、フランス。教育面では、6歳から16歳までの10年間が無償。国立大学も日本に比べて授業料がかなり安い。フランスはより「平等」に近い社会だと私は思う。医療と教育は基本的人権に関わることであるし、生活を築いていくにはありがたい点である。
のんびり、ゆったり
フランスでは何事もゆったり、のんびり。忙しく動き回るフランス人に私はこれまでそんなに会ったことはない。ロボットのようにせかせかと生きてきた日本人の私にとって、最初はフランスのライフスタイルに慣れなかったが、今となってはこののんびりライフが平和で好きだ。
外国人だからといって特別視されない
日本に比べて外国人の数が圧倒的に多い、フランス。これは移民問題のいい面なのかもしれない。日常的に外国人に出くわすフランス人にとって、外国人は別に特別な存在ではない。日本にいた頃は、彼と外でデートすると周りの人にジロジロ見られたり、「うわぁ!外国人の彼氏なんですか!」なんて声をかけられたりもしたが、フランスではそんな面倒なこともいっさいなく自然体でいられる。
他人の目をさほど気にしなくていい
フランス人に限らず私の友達のアメリカ人たちもそうだったが、彼らは他人のことに大して干渉しない。というか、どーでもいい。尚且つ、社会的なルール(電車に乗るときは順番を守るとか、人の家に上がったら履物をそろえるだとか、他にもたくさん)にも日本人ほど厳しくない。欧米人の嫌な面でもあるが、見方を変えて自分もその一員になってしまえばいい面である。
かわいい洋服&靴&バックがたくさん
ファッションの国、フランス。やっぱりかわいいものが多い!靴もバックも洋服も、日本ではあまり見ないような凝ったデザインのものが多く、ショップを見て回るだけで楽しい!おしゃれな女の子にとってはまさにパラダイス!
バカンス
フランスといえば、やっぱりバカンス!年間で5週間与えられる有給休暇がフランス人にとって人生の楽しみであり、毎日の励みでもある。日本は祝日は多いが、このようなまとまった休みが少ないため、なかなか海外旅行にいけない。働き過ぎの日本人と言われることも多いが、少しはヨーロッパのバカンス政策を見習ってみてもいいのではないかと思う。
子どもがいっぱい
フランスの女性1人当たりの子供の数は、約2.07人(2009年9月)。日本に比べてフランスでは子どもが多い。その理由の1つは親の経済的負担が少ない公共機関のシステムにある。私には子どもがいないが、将来フランスでの子育てを考える上で心強い。それに私は子ども大好き!子どもが多い国は子どもが少ない国に比べて、何となく活気があるように思える。
化粧品が安い
ブルジョワ、ランコム、ロクシタン…日本では高いフランス製化粧品が安く手に入る。日本で私は5千円くらいのファンデーションを買っていたが、フランスでは半額で同じクオリティーのものが手に入る。ただ、色選びには苦労したけど。
「タンスにゴン」が不要
タンスにゴン、水とりぞうさん、カビキラーなどの湿気対策製品がフランスにはない。つまり、それだけ湿気がないということ。海苔の袋を開封したまま保存してもOK。乾燥肌の人には厳しいかもしれないが、湿気のない暮らしは掃除を楽にする。それにフランスの空気は澄んでいる。呼吸器が弱い旦那が、日本にいる時によく言っていたのは「日本の空気は重い」だった。
以上が、勝手にフランスのいいとこランキングです。実は言うと、私はフランスに憧れていたタイプの人間ではなく(どちらかといえば経済大国アメリカ派でした)、フランスはいつか旅行できればいい国(しなくてもいい)のひとつでしかありませんでした。つまり、フランスに大して期待もしていなければ幻想も抱いていなかったタイプの人間です。「フランス大好き!」という人とは少し価値観や感じ方が違うかもしれませんが、これからも「フランスのいいところ」を探求していくつもりです。