マダムリリーの「彼が日本人だったらなぁ・・・」シリーズ第2弾。今回は結婚して初めてわかった国際新婚生活での「困った!」がテーマ。日本で付き合っていた頃とはまた違った面で「旦那が日本人だったらなぁ」と思ってしまう。その瞬間とは?
フランス滞在許可証取得のため、300ユーロ(約3万5千円)を支払ったとき
「フランスには優秀な移民が必要だ」と主張するサルコジ大統領のおかげで、フランス滞在の条件が厳しくなったことに加え、この滞在金額。他の国に滞在するのは、たとえその国が配偶者の母国であってもお金を払わなければならない。これはフランスに限ったことではないが、愛しあうカップルが2人で生活するためにお金を支払わなくてはならないとなると、何となく不公平な気がする。日本人同士ならこんなお金は発生しないのに。私ら若いカップルにとっては決して安くない滞在費を支払う、そんな時ふと思ってしまう、「旦那が日本人だったらなぁ…」。
夫婦喧嘩で勝てないと思ったとき
フランス人の旦那と夫婦喧嘩になったとき、彼は何でも理詰めで自分の言いたいことを主張する。自分の主張がいかに論理的で、説得力があるかを説明。ただでさえ、喧嘩の時には感情的になってしまう私としては、腹が立つ!そっちが理屈っぽいことばかり言うなら、こっちはその反対でいってやる!とむきになるが、やっぱり敵わない。冷静に理屈を並べる彼に対して、「あーあたし、馬鹿なんかなぁ」とふと思ってしまうそんな時。「旦那が日本人だったらなぁ…」。
クリスマス
初めて彼の親戚が集まるクリスマスパーティーに行ったときは、もうそれはそれは気疲れした。このことをフランス駐在の長い日本人妻の知り合いに言ってみたら、「あぁ、それ私もよ」という答えが。何というか、やっぱり日本人の私としてはどうもあの雰囲気が馴染めない。彼の家族はみんないい人だし、私のことも気遣ってくれるし、具体的に何が苦手なのか言葉にできないけど、とにかく疲れる。日本での地味な正月を懐かしく思う、そんな時ふと思ってしまう、「旦那が日本人だったらなぁ…」。
彼の友達が家に遊びに来たとき
友達と遊ぶとき日本では外で会うことが多いが、フランスでは基本的に友達の家に遊びに行くか、自分の家に友達を招くか。フランス語勉強中の私にとって人を家に招くってことは、何とも緊張してしまう。やはり、国際カップルにとっては「言葉の壁」からは逃げるに逃げられないものだ。それに必ず料理をつくらなければならない。はっきり言って面倒くさい。これを楽しんでやる奥さんがいたら是非お目にかかりたい。あぁ、自分たちだけでどっか遊びに行ってくれ!と思う、そんな時。「旦那が日本人だったらなぁ…」。
彼の両親の前でも平気で彼が私にキスするとき
まぁ、これはいいんだけどね。それでもやっぱり何となく落ち着かない気持ちになるわけですよ、日本人の私としては。彼の両親はどう思うんだろう?とか、やたら気になってしまうわけで…。1人でアタフタしてしまうそんな時ふと思ってしまう、「旦那が日本人だったらなぁ…」。
国や文化が違う旦那には彼が思い描く家族像があって、それが私と少しズレてしまうことがある。まぁ、これはもうしょーがないことで、どちらが正しいとか間違ってるとかそうゆうんじゃなし、国が違えば家庭でのルールだとか、習慣も当然変わってくる。ただ、大切なのはお互いが歩み寄ること。2人が気持ちよく生活できるように、自分たち夫婦の方向性を考えていこうと思う。