日本の夏の麺料理といえば、そうめん。今年の夏、フランス人たちにそうめんを作ってあげた。もちろん、彼らにとっては見るのも食べるのも初めて。不思議がいっぱいみたいです。そうめんを作る時から食べ終わるまで、質問詰めでした。
(調理中)
そうめんをゆでていたら
「パスタ(そうめんのこと)をゆでるお湯のなかに、塩は入れなくていいの?」
そうめんがゆであがって
「もう、できたの?大丈夫?」
ゆであがったそうめんを洗っていたら
「え?パスタ洗うの?何で?」
盛り付け
「パスタとソース(つゆのこと)は一緒にしなくていいの?」
「パスタは冷たいままでいいの?」
(できあがってから…)
「うわぁ!パスタが水に浮かんでる!」
「しかも、氷イン!」
(試食)
「うーん、冷たいね!」
「この、一回一回パスタをソースにつけるのは、面倒くさくないの?いっそのこと、全部一緒にしちゃえば?」
「マスタード(わさび)とジンジャー(しょうが)は両方入れたほうがおいしいの?」
「日本の料理っておもしろいね!」
初めてのそうめんはハテナがいっぱい!ですが、元々冷たいパスタ(サラダパスタ)が苦手だった人を除けば、フランス人にもそうめんは好評でした。一緒にそうめんを食べたフランス人の一流シェフのたまご(見習い)曰く、そうめんのような欧米にはない食べ物は、新しい料理の発想を与えてくれる可能性があるそうです。日本の料理にはまだまだ世界に知られていないおいしいものがたくさん。フランス料理やイギリス料理を元にして、日本人がハヤシライスやコロッケといった洋食を生み出したように、そうめんのような日本食を元に欧米諸国で新しい料理が生まれる日も、そう遠くないのかもしれません。
※ちなみに、「そうめん流し」の説明をしたら、「パスタのウォータースライダーだね!おもしろそう!」とのことでした。