さて今日も、イギリスの話を書こうと思う。久しぶりに、海外事情についてのそれっぽい記事かも。
今週、イギリスにおいて、パタニティ・リーブ(父親の育児休暇)に関する新たなルールが導入された。イギリスでは、従来から、子供が誕生すれば、その日から2週間の育児休暇が、父母両方に認められており、母親については、52週間(1年間)の育児休暇(マタニティ・リーブ)が追加的に認められているが、今回、新たに、父親に対しても26週間(半年)のパタニティ・リーブの権利が付与されることとなった。
ただし、これには条件があって、夫婦で一緒に取得することは認められず、奥さんがマタニティリーブを早めに切り上げて仕事に復帰したいときなどに、代わって夫が、パタニティーリーブを取得できるというものである。例えば、奥さんが8ヶ月間、会社を休んで育児に専念し、その後、旦那さんが4ヶ月間、会社を休んで育児に専念するようなイメージである。
表向きの?理由は、夫の育児参加を推進するということではあるが、実際には、女性の方が高給というカップルからの要望が強かったから、という説もある。日本の皆さんは、イギリスの男性はさすがだな、と思われるかもしれないが、アンケートによれば、この休暇を取得しようと思うと答えた男性の割合は6割に満たないという。取らない理由は、現下の厳しい経済環境下でこういう休暇を取れば将来に響く、というものらしい。ある意味で、日本と、そんなに違わないかもしれない。実際、半年の育児休暇というのは、会社にとっても大変なことですから、急拡大するとは思ないが、ちゃんと制度化して、後押しをする、というだけでも、この国は立派だと思う。
私は、正直に言うと、2人の子供の育児というものに殆ど参加していない。だから、これを書いたものの、締めに偉そうなことを書く資格が全くない。時代背景のせいにする積りはなくて、私自身の器の小ささゆえに、そういう余裕を持てなかったのだと自覚している。このことは、現時点における、人生最大の後悔の一つである。今も、単身赴任の身で、地球の裏側にいる子供達に、何もしてやれないが、子供達はいつも私に元気を与えてくれる。改めるに遅すぎることはないと思いつつも、もう、風呂に入れてやることは出来ない。後悔先に立たずですよ。皆さん。
イギリスのイクメン男子に朗報!父親に6か月の育児休暇付与へ。―ロンドン新(米)所長日記