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外国人が思う にほんごの勉強が簡単な5つの理由

日本語を勉強している外国人が答える 「にほんごが難しい7つの理由」では、日本語を学習する欧米人が思う日本語の難しい点を7つ紹介しました。では逆に、日本語が簡単な理由は何でしょうか?日本語学習中の欧米人の多くは「日本語は簡単ではない」、「日本語は難しい」と言いますが、他の言語に比べて簡単な要素もあるようです。そこで今回は、日本語学習中の外国人(中国、韓国などのアジア圏は除く)が挙げる日本語が簡単な理由を5つご紹介します。

 

1. 発音が簡単♪

日本語は何といっても発音が簡単です。アクセントをつける必要もなく、イントネーションもさほど難しくはないそうです。全ての文字にアイウエオの母音が付く点も、発音が簡単な理由です。そのなかでも小さな“っ”や、ぎゃ・ぎゅ・ぎょなどは区別がしにくいそうです。また、“う”の音に惑わされることもあるそうで、日本語学習中の外国人が「そですか(そうですか)」、「おとおさん(おとうさん)」などの表記をしてしまうのはこのためです。いずれにせよ、これらの間違いは日本人相手ならさほど苦労はしないといいます。せっかく外国語を勉強しても正しく発音しないと相手に伝わらないですが、日本語の場合は子音がなく、中国語のようなイントネーションのルールもないので、ひとまず発音の心配はさほどしなくていいそうです。

 

2. 時制がシンプル

英語には現在形、過去形、未来形に加え、現在(過去、未来)進行形と現在(過去、未来)完了形があります。フランス語はより時制の区切りが多く、複合過去、半過去、大過去、単純過去、前過去、単純未来、前未来で動詞が変化します。これは日本人が英語学習をするときに難点となるポイントです。反対に言えば、日本語は英語ほど細かい時制の区別はないため、文法に関しては混乱しにくい言語といえます。日本語の動詞の変化は英語やフランス語などの言語に比べると比較的少ないです。日本人が英語などの言語を学ぶときに必要となる“時制の概念を覚える”ことが、欧米人の日本語学習には必要ありません。

 

3. 日本語になっている英単語の多さ

私たち日本人は日常的に、英語を使っているという意識もなく英語を話しています。「ドアをし閉めて」、「カメラとって」、「ペン貸して」、などなど。一部は和製外国語となり本来の意味と違うために混乱してしまう人も多いですが、それでも英語圏の人からしてみると新たにゼロから新しい単語を覚える必要がなく簡単に思えるようです。例えばフランス語を勉強するアメリカ人は、ドア=ポルト、カメラ=アパレル、ペン=スティロといった風にゼロから覚えなくてはいけません。

 

4. “なんとなく”で伝わる

日本語は文法がきっちりとしている英語やフランス語などに比べて非常にあいまいな言語です。基本的に主語を省いて話し、場合によっては目的語も省いても意味が伝わる場合があります。これは言語学習者からするととても都合がいいです。センテンスのなかから思いついた単語をいうだけでも、相手のネイティブ日本人は言いたいことを理解してくれます。また、日本人は10話さなくとも相手の言わんとすることを理解するのが早いので、これも“なんとなく”で伝える外国人の助けになっています。日本語学習中の外国人が日本人相手にだったら日本語で会話できるのに、外国人相手だとまるで会話にならないのはこのためです。

 

5. 冠詞がない

日本語には英語でいうところのaやtheなどの、名詞の前につける冠詞がありません。英語学習中の日本人には、この冠詞や、可算名詞・不可算名詞の区別などが厄介の種ですが、それは名詞にそういったルールのない日本語のおかげです。フランス語やヨーロッパの言語にはこれに加え、男性・女性名詞の区別があって複雑ですが、日本語には性別の区別もありません。どの名詞も、ほぼ数を指定する必要がありません。

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