日本は世界一長寿の国であることから、食事法や健康法が世界で注目されています。特に肥満が社会問題となっているアメリカでは、美味しく健康的な食生活を送る方法が度々議論されています。そこで今回は、アメリカの健康サイトcare2.comに紹介されていた「世界のヘルシーなダイエット食事法13選」をご紹介します。
1. 外食はせず家で食べる (ポーランド)
2011年の総務省家計調査によると、支出に占める外食の割合(外食比率)は、日本が4.6%。対するポーランドは2.2%となっています。国際比較上はどちらの国も”外食をあまりしない国”に分類されますが、ポーランド人は自分の母親の作る料理こそ世界で一番おいしいと考える傾向が強く、外で食べるということをあまりしない文化だと言われています。外食の場合は「モッタイナイ」という意識が働いて、食べ切ってしまうことも多いため、カロリーは上がりがち。外食をしないで毎日自炊にするだけでもダイエット効果があると言われています。
2. ナッツを食べる (アフリカ)
高カロリーなナッツ類にあまりいいイメージを持っていないという人も少なくないですが、実はナッツは現代人に必要な栄養素がたっぷり含まれており、ダイエットやアンチエイジングの効果があることがわかってきました。アフリカのなかでも特にガンビアでは、ピーナツを使ったスープやシチューなどがよく食べられています。ピーナッツには血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを下げ動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果のあるオレイン酸・リノール酸(不飽和脂肪酸)が多く含まれています。また、ピーナッツに多く含まれるビタミンEは強い抗酸化作用があり細胞を丈夫にし、老化、がん、心筋梗塞、脳卒中予防に効果的。アフリカでがんの発生が少ないのはナッツのおかげだという説もあるそうです。
3. スパイス&ハーブ (タイ、マレーシア)
タイ料理には欠かせないスパイス&ハーブ。古来より、“医食同源”の思想の元に身体を健康に保つ役割を担ってきました。タイの香辛料は単に辛味や香味をつけるためではなく、様々な薬効がある点が特徴です。例えば、タイ料理によく使われるミントには健胃、胃痛、吐き気等、頭痛、歯痛、神経痛等に効果があると言われています。ホムデンという紫小玉ねぎは消化促進、催眠、月経促進、利尿作用などの効果が認められています。
4. 運動不足を解消 (オランダ )
世界保健機関(WHO)が発表した「世界保健統計」によると、15歳以上の日本人の65.3%は運動不足だとされています。中国の運動不足率は30.6%、ドイツは30.4%、肥満大国のアメリカでも43.2%と日本より低い数字。日本人は世界的に見てもかなりの運動不足のようです。
対するオランダは、人口の数よりも自転車の数が多い国として知られています。オランダでは自転車が人気のある交通手段であり、2007年のデータでは、移動の際に用いられる交通手段としてのシェアは27%を占め、人口1人あたりの自転車台数は1.1台で世界一です。ちなみに、一般的な成人の場合、サイクリング1時間で550キロカロリー燃焼できます。関節にあまり負担をかけずに、高めの強度の有酸素運動ができることが自転車の大きなメリット。1日30分のサイクリングで運動不足とメタボを解消。
5. 地中海ダイエット (ギリシャ、イタリア)
ガン予防から長寿、アルツハイマー予防に効果があるとして、最近注目を集めている地中海ダイエット。野菜やオリーブオイル、ワイン、魚介類といった地中海地方の美味しい食べ物を中心とした食事方法です地中海式ダイエットで用いられる食事には、ビタミンCやフラボノイドなどの抗酸化物質が多く含まれており、活性酸素の働きを抑制、動脈硬化や心臓病、ガン発生の予防をサポートしていると言われています。
6. ルイボスティーを飲む (南アフリカ)
300年以上もの歴史を持ち、原産地の南アフリカで、不老長寿のお茶として飲み続けらているルイボスティー。ルイボスティーには腸内環境を良くし、悪玉菌や毒素といったものを外に排出する効果があり、ダイエット効果だけではなく、善玉菌が腸の働きを活発にしてくれて排便できるようになります。また、ストレスを抑制し、脳の興奮を抑える作用があります。ノンカフェインなので、就寝前の睡眠誘導にも効果的です。
7. ピクルス、漬物(ハンガリー)
ハンガリーは言わずと知れた漬物大国。ハンガリーでサラダといえば漬物をさすとも言われており、生野菜が手に入りにくい冬には重要なビタミン源です。ハンガリーの漬物のメイン材料は酢。お酢はメタボ抑制や血糖値の上昇を抑制する効果、疲労回復、殺菌効果、美肌効果のある体に良い食べ物です。ハンガリーではお馴染みのきゅうりのピクルスから、キャベツ、スイカ、パプリカ、トマトなど種類も豊富。ハンガリーでは自宅でピクルス漬けをする家庭も少なくないそうです。
8. 昼食がメイン (ヨーロッパ、メキシコ)
朝ごはんを抜いて軽く昼食を食べ、夜にがっつり食べるという食生活を送っている現代人。しかし、夜ごはんが就寝時間に近ければ近いほど太りやすい体を作ってしまいます。そこで注目されているのが、昼ご飯をたくさん食べるダイエット。ヨーロッパやメキシコでは昼をメインでたくさん食べて、夜少なめという食事方法がとられていますが、昼食を充分に豪華に楽しめば、夜はビックディナーが必要なくなり、自然の体のリズムが作れます。夜お腹がすく前に就寝し、早寝早起きで健康的な生活習慣にすれば太りにくい体作りに繋がります。
9. ゆっくり食べて、人生を楽しむ (フランス)
フランス人家庭の92%は家族と一緒に食事を摂っています(アメリカ人家庭は28%)。OECDのグルメ国ランキング調査によると、フランス人の1日平均食事時間は135分で世界トップである(日本人は117分)。フランス人は平日のお昼でも2時間近くかけて会社の同僚や友人と食事をしています。フランス人にとっての食事は家族や友人などとおしゃべりを楽しみながらするもので、社会生活の一部。ゆっくり時間をかけて食べるので、早食いやながら食いに比べて食事の満足感が得られ、食べ過ぎを予防できます。やはり、ダイエットの基本は「食事を楽しむこと」から。大切な人とのコミュニケーションに花を咲かせつつ、ゆっくり噛んで食べて、痩せやすい体をつくりましょう。
10. 腹八分目でストップ (日本)
日本にある様々な健康法で、今注目を集めているのが「腹八分ダイエット」。腹八分に医者要らず…日本では昔から、そういわれてきましたが、お腹いっぱいになるまで食べないという食事法は健康寿命を延ばすといったアンチエイジング効果もあります。日本で行われた研究のひとつでは、食べ放題にしたマウスの平均寿命が74週であったのに対し、食事の量を80%に制限したマウスは122週と、1.6倍以上に延びたことが報告されています。
食べ過ぎを防ぐ腹八分ダイエットによって、消化が良くなり、肌や髪をつくる要素である消化酵素を必要以上に使いすぎることがなくなるため、美肌&美髪効果も大きいです。
まとめ
世界の様々な健康食事法、いかがでしたか?できることから生活に取り入れてみて、健康的な生活習慣を心がけましょう。健康的な体作りの第一歩は「意識」からです。
参照:care2.com
珍しくハンガリーが出てきたので嬉しくなってしまいました。
ハンガリーでは、肉屋に立ち食いコーナーがあって、グリルチキン、血やレバーの入ったソーセージ、ベーコンなどが好きな量注文でき、その場で食べられます。
そこに欠かせないのが酢漬け野菜。ザワークラウト、名物のパプリカのなかにザワークラウトを詰めて漬けてあるもの、辛いパプリカやキュウリの漬物、全てが入ったミックスなど。
好きなメインの肉もの、パン1、2切れ、酢漬け野菜で注文し、10分〜20分くらいでサっと食べるこのスタイル、お昼時になると肉体労働の人からビジネスマンまで、入れ替わり立ち替わり利用しています(日本人女子は珍しいらしくジロジロ見られますがw)。
これがハンガリーの立ち食い蕎麦屋的なものかもしれません。