「2015ミス・ユニバース」日本代表に、日本人の母とアフリカ系アメリカ人の父を持つハーフの宮本エリアナさん(20)が選ばれました。宮本さんは、代表選出後に「ハーフの私でいいのかなという不安もあった」とコメントし、影響を受けた人物にマライア・キャリーを 挙げました。
「人種でさまざまな苦しい思いを経験してきたところなど、私とリンクするところがあって、 それを乗り越えトップスターになったマライアに最も影響を受けました」
厚生労働省によると、毎年2万人以上のハーフの子どもが日本で生まれているそうです。ハーフと言うと、「バイリンガルで羨ましい」、「容姿端麗な人が多い」といった偏ったイメージを持たれがちですが、実際に「ハーフとして生きる」というのはどんな感じなのでしょうか。そこで今回は、そんなハーフの気持ちを理解するための動画のなかでいいものを10集めてみました。ハーフの良いところ、嫌なところとは一体どんなものでしょうか。
1. 映画『ハーフ』
ハーフの女性監督2人による、ハーフたちの本音に迫ったドキュメンタリー映画。予告編ですが、それぞれのハーフの意見が面白いです。
2. TEDトーク×西倉めぐみ
映画『ハーフ』の監督をした西倉めぐみさんのTEDトークです。アメリカでも日本でも「居心地の悪さ」を感じたという西倉さん。日本で生まれ、日本で育っても”外国人”として扱われてしまうことの苦しさを訴えています。日本語字幕を表示してご覧ください。
3. ウエンツ瑛士「ハーフには2種類ある」
ウエンツいわく、「ハーフにはあっち側と、こっち側がいる」そうです。芸能人のなかでも誰があっち側で、誰がこっち側なのかを動画のなかで説明してくれています。言ってる意味はなんとなく分かります。
4. ハーフに対するイメージ
原宿で街角インタビューして、日本人が持つハーフのイメージを調べた動画。一般的なハーフに対するイメージがどのようなものかがわかります。なかには、「本当にそうなのか?」と疑う回答も。ハーフに対する固定観念を強く持っている人が多いなぁと思いました。あなたはどうですか?
5. アメリカで育ったハーフの意見
アメリカで育ったベンさんと さんの話。アメリカでも「ハーフに対する先入観」があるようで、アメリカに完全に溶け込んでいるとは感じていないかったと語っています。しかし、ハーフでいるのはマイナス面だけではなく、多くの人に興味を持ってもらえるというプラス面もあるそうです。また、日本では外国人よりも”ハーフ”のほうが良い対応をしてくれるそうです。再生5分あたりからの”お弁当とカレーの話”は興味深く、笑ってしまいました。
6. ハーフあるある~パート1
SDRさんのハーフあるあるです。ハーフが日本で日常的に経験する面白い”あるある”を短い動画にうまくまとめています。面白い!
7. ハーフあるある~パート2
これはハーフだけに限らず、日本に住む外国人にも当てはまることが多いんじゃないかなと思います。筆者の旦那も日本で「フランスから来ました」というたびに、「じゃ、サッカー上手いよね!」と言われて、困っていました。
8. 黒人ハーフちゃん
父親がアメリカ人、母親が日本人のティアさんが生い立ちについて語っています。この動画の面白いところは、彼女が話す”言語”です。4歳までは東京、4歳~10歳までアメリカ、また東京、そして高校はアメリカにいった彼女は、英語も日本語もどちらもネイティブスピーカー並みにうまいですが、どちらも中途半端だと言います。「自信もって私はネイティブですとは言えない」と語っています。
9. 日本で生活しているハーフにありがちなこと5つ
アメリカ人とのハーフで、アメリカで育ったマックスさんの話。動画の最後の方で、「東京にいれば、他のハーフに会うことも珍しくなく、会ったらすぐに仲良くなれる」と言っています。ハーフ同士は会った時から”絆”を感じるのだとか。
10. ハーフコミュニティのイベントで
日本最大のハーフコミュニティ「ハパジャパン」に所属しているハーフのインタビューです。ハーフという一つのカテゴリに括っていも、様々なタイプの人がいることがわかります。日本人、外国人、ハーフなど…それぞれに違いはありますが、同じ”人間”としてみることが大切だと思いました。
まとめ
ハーフに関するこれらの動画を集めてみましたが、色んな動画を見て、話を聞いて思ったのは、「ハーフだからと言って特別ではない」ということです。ハーフはどこに行っても、「どこの国のミックス?」と聞かれたり、両親について根掘り葉掘り聞かれるなどの面倒なことがありますが、それは”ハーフ”だからではなくて、結局はどんな人でも同じようなことなのではないかと思います。
知り合った人が背が高ければ、「うわぁー身長高いですね」とコメントするように、ハーフにはハーフへの質問があって普通なのではないでしょうか。子ども時代のいじめは確かに辛いですが、ハーフだからこそのアドバンテージも多く、本人がどう捉えるかが問題なのだと思います。
しかし、最近になって”ハーフ”がよく取り上げられるようになったのは、良い傾向なのではないでしょうか。外国の人や物に対しての偏見を持っている人もいますが、外国人でもハーフでも一人の人間として見てくれる人もいます。国際的なバッググラウンドがある人は、そういう”わかってくれる人”との出会いが多ければいいですね。
日本人は西洋人の容姿に憧れを持っている人が多く、ハーフの方の顔に生まれたかったと思っている人が多いようです、私もその一人ですが。