結婚相手が外国人だからこそ、学べることもある。
国際結婚は、相手の”文化が違うからこそ”学べることもあります。そこで今回は国際結婚7年目の筆者が思う「文化の違う外国人と結婚して学んだ3つのこと」をご紹介します。
大変そう、苦労しそうというマイナスなイメージばかりもたれてしまう国際結婚ですが、実際にはこんな大切なことを教えてくれるのです。
1.人間、結局みな同じ
旦那と知り合って最初の頃は、彼は外国人だからやっぱり日本人の男性とは違うものだと思っていました。どこか構えていたんですね。でも今思うのは、「たとえ文化が違っても人間はみんな同じ」ということです。
人はみな笑ったり、泣いたり、怒ったり…。自分のことを大切にしてほしいという気持ちと、幸せになりたいという思いは、共通しています。外国人であれ日本人であれ完璧な人はいないし、誰しもどこかしらがダメで、どこかしら弱いところを持っています。
外国人と結婚して深くかかわってみると、相手の良いところもダメなところも見えてきます。「自分と同じだな」と思えるところがたくさん見えてくるのです。そうすると、旦那以外の外国人と接するときも、変に構えずに接することができます。国際結婚のおかげで、外国人に対して構える姿勢がなくなりました。
見た目や雰囲気が違う人でも、やはり話してみると同じ人間だなと気づかされます。人を「自分と同種だ」と思える共感力が育つと、人にやさしく接することができるようになると思います。
2.「わかってくれるだろう」は単なる甘え
以心伝心、拈華微笑、あうんの呼吸など、日本には古くから”言わなくてもわかりあえる”ことが美徳とされてきました。しかし、文化の違う外国人には”わかってくれるだろう”は通用しません。母国が違うという障害もあり、思っていることや考えていることをいちいち言葉にしなければ、いいコミュニケーションは保てないのです。
しかしカップルにおいては、何でも思っていることを言い合うという努力をしている関係のほうがうまくいくような気がします。言わなくてもわかってくれると思っていて、本当にわかってくれている場合はいいですが、実際はすれ違ってしまうことが多いのではないでしょうか。
そもそも相手に何も言わなくてもわかってくれるだろうと期待するのは、怠惰であり、単なる甘えだと思います。日本語で日本人と会話する場合でも、相手が本当に自分の意味することを汲み取ってくれているかなんてわからないのです。
大切なのは、相手に伝えるという面倒なことをいかに努力して続けるか。そういった長年の努力が夫婦の絆につながっていくのではないかと思います。
3.「違い」を受け入れる寛容さ
結婚する前と今を比較してみると、随分「異」に寛容になったなと思います。自分と違う考えや主義の人でも「そういう考え方の人もいる」と捉え、否定も肯定もせずに流せるようになりました。
これは外国人と結婚して、パートナーとの様々な”違い”を受け入れてきたからだと思います。筆者は旦那とはおふくろの味が異なり、笑いのつぼが異なり、トラブルがあったときの対処法なども違います。それにいちいち反発するのではなく、否定もせずに受け入れてあげる。「あなたはこういう考え方ね、でも私はこう思う」というスタンスでいいと思います。どちらか一方の意見が正しく、片方が間違っているというわけでもありません。
人は「みんなちがって、みんないい」と金子みすずは言いましたが、本当にその通りだと思います。異を受け入れる寛容の心を持っている人が増えれば、世の中はもっと明るくなるような気がしませんか。
まとめ
それとやはり、相手の国の言葉や文化が学べるというのは大きなメリットだと思います。母国以外の国のことも家族のように思えるようになり、日本以外のことにも興味を持つので視野が広がります。大変そう…というイメージをもたれがちな国際結婚ですが、大変だからこそ味わえる喜びもあるのかもしれません。