スピードと変化を求められる現代、語学を人よりも早く上達させることが求められています。
その一方で、英語を10年以上勉強しているのに全く話せるようにならない人もいれば、1年足らずで上級者レベルまで上達する人もいるのが現実です。「語学上達に近道はない」とはよく言われますが、効率がよく上達の速い勉強の仕方とそうでないやり方があるのは間違いありません。
そこで今回は、海外サイトlifehack.orgより、語学学習の専門家からの外国語を早く上達させるためのアドバイスを12ご紹介します。専門家の意見を参考にして、あなたも“早く”、“効率よく”、語学学習を進めていきましょう。
単語の意味を全て調べない

単語の意味を調べることは、語学学習の大切な要素ですが、全ての意味を調べていては効率が悪すぎます。文中で何度も何度も繰り返し登場してくる単語のみを辞書で調べるようにしましょう。調べるのは、読解のキーとなる単語のみに絞りましょう。
明確な目標設定をする

海外旅行に必要な語学を効率的に学ぶためには、目標をできるだけ明確にしましょう。僕が海外へ行くときはだいたい3か月前から集中して学習します。「話せる」レベルが自分のなかで現実的な目標になるのです。
子どもみたいに学ぶ
子どもが大人よりも本質的に学習者として優れているという概念は、作り話でしかないと証明されつつあります。最近の研究では、年齢と学習能力に直接的な相関性があることを証明出来てはいません。つまり、子どものように早く学ぶための鍵は、単純に、子どもの真似をすることから始まるのではないでしょうか。例えば、自意識が足りない点や、外国語で遊びたいと思う気持ち、間違いを恐れない心持などです。

同族言語を学ぶ

例えば英語のAction, nation, precipitation, solution, frustration, tradition, communication, extinctionなど、“-tion” で始まる単語はたくさんありますが、これはフランス語でも全く同じスペルです。“-tion”を “ción”に帰れば、スペイン語になります。イタリア語は“-zione”、ポルトガル語は“-ção”です。このように母国語と同族の言語を学ぶというのも、一つの手です。
活用する必要のない助動詞を優先的に

例えば、フランス語は主語と時制によって動詞が活用しますが、この活用を全て覚えるのは大変なことです。ですので、最初は数の少ない助動詞から覚えましょう。
(例) Vous mangez ? → Vous voulez manger ?
こうすれば、助動詞の後に続く動詞は不定詞なので、ひとつひとつの動詞の活用を覚えなくても、とりあえずは会話できます。
基本語625語を暗記: 訳ではなく絵で覚える

どんな言語であれ、語学学習で最初にするべきなのは基本の実際の会話で使える単語を覚えること。パレートの法則を利用するといいでしょう。例えば、 niece(姪)という単語は、mother(母)に比べて使いません。こういう単語は後回しにしましょう。
結果に対する罰を決めておく

目標半ばで挫折してしまう人の多くは、結果が目に見えていないのです。ネガティブな動機をわざと己に課すことで、これをより具体化することができます。例えば、試験に落ちたら友人の洗濯を1か月するなどの罰を与えるようにすれば、結果がより明確になり、途中であきらめることがなくなるはずです。
ゴールに直結したものから始める

僕からの物議をかもすアドバイスと言えば、これは特に初心者には絶対に言って聞かせていることだけど、もし目標が話せるようになることなら、今すぐにでも話す練習を始めるべきだということだよ。
積極的な学習者であれ

学ぶには積極的になれ。これはよく言われていることだけど、学習者はたくさんの質問をして、学ぶことに貪欲にならないとね。ビデオを見るだけの学習じゃ、なかなか上達しないのはこのためだよ。
間隔反復が効果的

間隔反復とは、前の学習から復習までの間隔を延ばしていくことにより、心理学の間隔効果を利用して効果をあげる学習技術のこと。これを活用し、毎晩、自分の興味のある分野を学習言語で調べてみましょう。
テクノロジーを活用

スマートフォンの表示言語を外国語に変更すると、その日からすぐに新しい単語を学ぶことができます。ウェブブラウザを外国語に変更してみてもいいでしょう。
会話、会話、会話!

外国語学習のコツと言えば、学習言語を自分より話せる人との、何時間にも及ぶ気まずい奮闘的な会話です。5時間の授業よりも、10時間の自主学習よりも、添削と辞書付きでの会話1時間のほうが学習効果は高いです。
まとめ
いかがでしょうか。個人的には3・9・12のアドバイスが「その通りだ」と思いました。7の罰を課す学習法や、10の間隔反復などはもっと研究して、今後の学習に活かしていこうと思います。みなさんは、どんな学習方法を試してみたいですか。
参照:lifehack.org