ホームつきあいカップル外国人と国際結婚したい!と言う人が、根本的に間違っていること

外国人と国際結婚したい!と言う人が、根本的に間違っていること

男性でも女性でも、「外国人と国際結婚したい!」と言う人は一定数いる。

このブログでも国際結婚についての記事を書いてきたし、ネットで検索してみても「外国人との出会い」を目的にしたサイトは多く存在するので、外国人との国際結婚をしたいと考えている人は少なくないのだと思う。このブログを通して、「国際結婚に憧れます!」というメッセージを頂くこともあるのだが、こういうことを言われるたびに「なんか違う…」と妙な違和感を覚えてしまうのは私だけだろうか。

結婚相手を、何も外国人に限定しなくてもいいじゃない?

と思う。「結婚するなら相手は医者がいい」とか、「年収1千万以上がいい」、「巨乳がいい」と言う人と同じで、入り口を自分からわざわざ狭めてしまっているのが、何とも勿体ない気がしてならない。人の好みはそれぞれ自由だし、こんなことに私が口出すのもお節介な話だとは思うが、本当にもったいないなぁと傍で見ていて思う。

鯛やアジ、まぐろやサバ、カツオ、ウナギなど色々な美味しい魚がいる海で、ノルウェー産のサーモンだけを狙って釣るようなものだ。ひょっとしたら、ノルウェー産のサーモンよりも、長崎産のマアジのほうが美味しいかもしれないし、釣ったサーモンは他の魚よりも味が劣っているかもしれない。あなたの舌にはサーモンよりもまぐろのほうが美味しく感じられるかもしれないのに、サーモンじゃないと美味しくないと最初から決めつけてしまっている

結婚相手も恋人候補も、条件は曖昧で、少ないほどいい。自分が設けた条件を意識しすぎると、「条件に当てはまるから合格」という安易な結論に至ってしまうからだ。

昔、私の友人で外国人と結婚したいと言っていた女子に「どんな人がいいの?」と聞いてみたら、「外国人なら誰でもいい」と言われたことがある。彼女がどこまで本気で言っていたのかは不明だが、条件にあてはまる人の分母が小さければ小さいほど、このような極端なパートナーの選び方に陥ってしまうのではないだろうか。

そして、条件に合うからという理由で結婚して、その後上手くいかなくなるカップルのなんと多いことか。どんなに額が立派でも、そのなかに飾ってある絵自体があなたの生活空間に合わないのなら、やはりいつかちぐはぐになる。額が気に入って買った絵を、家に持って帰って初めて「絵自体がこの部屋には合わない」と気が付いて、別れる。そんなことの繰り返しをしている人が案外多い。

私の友人の32歳のフランス人女性は、女の私から見てもとても美しくて、性格も抜群にいい。だが、人を見る目がないせいで、付き合う人付き合う人、なぜか上手くいかず、最近は「出会いがない」とよく嘆いている。そんな彼女の男を見る条件は、「見た目」だ。ショップの店員、友達の彼氏、バーでナンパしてきた男…。とにかく、いつでもどこでも異性と出会う度に、「あれは不細工だった」、「あの人はかっこよかった」と必ずコメントを入れる。そんな彼女のコメントを耳にするたびに、

あんた、そこだよ!

と、いつも思ってしまう。

“素敵な人”なら、どこの国の人でもいい。どこで知り合ったって、見た目がどうであっても、収入がどうであっても、条件なんてどうだっていい。

大切なのは、その人それぞれが持っている「魅力」を探ろうとするこちら側の姿勢ではないだろうか。

金子みすゞは、「みんなちがってみんないい」と言ったが、本当にその通りだ。鯛もアジも、まぐろも、みんな違ってみんな美味しい。

世の中は、素敵な人で溢れている。

それに気が付くか否かが、いい出会いをするかどうかに関係しているような気がしてならない。

 

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