『3段階チェック式 フランス語トレーニング・コース』
発行者名; 斉藤昌三
価格; 2,200円
出版社名; 白水社
発行年月日; 2008年4月20日
ページ数/版型; 151ページ、25.4 x 18 x 1.4 cm
おすすめ度; ★★★★☆
この本を1言で表すと・・・フランス語文法を「身に着ける」ための1冊!
この本は文法問題を解いて解いて、解きまくるための本である。構成は全部で30課の文法事項の要点(見開き1ページ)と、それぞれの課に3ページずつの練習問題があるというシンプルなもの。この本のいいところは何といっても問題量の多さ!これだけ問題をとけば嫌でもフランス語文法が頭に入るだろう。ただし、文法解説は要点のみを説明しているものなので、この1冊でフランス語文法を理解するのはなかなか難しい。よって、他の教材で文法を「理解」し、このテキストで文法を「身に着ける」というのがこの本を使ったおすすめ勉強方法だ。この本のタイトルにもあるように、これは「トレーニング」するための本である。
(私とこの本の出会い)
フランス語の文法を筋トレするように頭に叩き込みたいと思って、とにかく問題量の多い教材を本屋で探した。ネイティブフレンチスピーカーの旦那が「この本に出てくる語彙はどれも重要語彙だよ」というので、これに決めた。
(今、思うこと)
この本はおすすめ!フランス語の動詞の活用はどれがどれだかごちゃごちゃになり、頭の中で整理し辛かったが、この本のおかげでそういった悩みも解消された。私はこの本をトータルで3回解いたが、それでも忘れてしまったときにはこの本の勉強したい課を開き、もう一度やってみることにしている。語学習得を家作りに例えるなら、文法は「柱」。柱を元に、自分の言いたいことを組み立てて文章をつくるわけだから、文法は理解し、身につけ、自分のものにしなくてはならない。そういった意味で、この本はフランス語初級者から上級者までのどのレベルの人にも勉強になる1冊だと思う。