フランス人女性の何パーセントがピルを服用しているか知ってますか?60%(2000年;20歳から44歳まで)です。これってなかなかすごい数字。対する日本人女性の服用率は約3%。これは世界的に見ても低い数字です(アメリカ;15%、アジア;5%)。つまり、日本は世界2位の先進国でありながら、ピルに関しては世界一遅れている国であると言えます。
フランスで生活してまだ間もない頃、私が毎月生理痛で顔を歪めるのを見かねたのか、旦那が婦人科に連れて行ってくれました。そこで初めてピルを受け取り、服用し始めてからかれこれ半年が経ちました。日本ではまだまだ浸透していない、謎の多いピルを私が経験したことを元にリポートします。
これは、あくまで「私のケース」なので全ての人に当てはまるとは言えませんが、「ピル飲んでみようかなぁ?」と考えている人の参考になればと思います。
服用期間
半年と3週間くらい
服用方法
24時間のなかで、好きな時間を選んで、 毎日365日決められた時間に服用するだけ。私は毎晩8時に携帯アラームをセットして忘れないようにしている。
服用開始後1ヶ月
神経がイライラしたような…(気のせいかもしれないが)。それと、少量の出血が続く。1ヶ月間出血が続き、さすがに「これはおかしいかな?」と思い、電話で医者に問い合わせたところ、「全然問題ないですよ」と言われた。医者の話だと、長い人で3ヶ月出血が続くらしい。
ピル飲んで良かった!と思うこと
・生理痛が軽くなった!
私は毎月寝込みたくなるくらいの重い生理痛に悩まされていた方なのだが、それが軽減した。生理痛が全くなくなったわけではないが、寝込むほどではなくなったので、私としては大満足!
・肌荒れがなくなった!
生理前には必ず吹き出物ができてしまうタイプだった私だが、ピルを飲み始めてから1個も吹き出物ができなくなった。常に肌の調子がいい。やっぱり、女の子の肌とホルモンバランスには深い関係があるんだなぁ~と、改めて思った。
・妊娠の可能性を全く気にしなくなった!
これは、本当にありがたい。
ピルの嫌なところ
・めんどくさい
やっぱり毎日服用って、めんどくさい。旅行先に行ったりすると飲み忘れてしまう。そして飲み忘れると1週間セックスできない。
まとめ
「この20年間で女性の人生を変えることに最も貢献したものはなにか?」と問いかけた調査結によると、とフランス人女性の59%が「避妊の自由化、特にピルの使用」を挙げていることがわかった。つまり、フランス人はピル解禁こそ女性革命の第一歩、ととらえているのだ。事実、私が婦人科を尋ねたときもフランス人の女医にピル服用をごり押しされ、ちょっとひいてしまった。
そんなフランス人女性の主張とは裏腹に、避妊目的よりも生理痛軽減のためにピルを飲み始めた私だが、結果としてはピルを飲んで、良いことのほうが多い。生理痛が楽になったのはやっぱりありがたし、肌の調子が1年中いいのも私をハッピーな気分にさせてくれる。日本ではまだまだ偏見の多いピルの服用だが、少々値がはろうが、めんどくさがろうが、それに対するメリットも多いので、日本全国の女子に教えたい。
「私はピルの服用を全面的にすすめます!」
私も、イギリスに来るまではピルを毛嫌いしていましたが、今ではピルなしでは生理を乗り切れないと思うほど愛用してます。イギリスの場合、NHSのGPに登録してあれば、1年に一回診察を受け、無料でピルを処方してくれます。
服用して最初の1ヶ月は頭痛と吐き気とめまいの副作用が出てしまったので止めようと思いましたが、そのまま飲み続けたら、生理は予定日通りにきて、生理痛も緩和し、なによりも、生理前のイライラが少し治まった気がします。なので、同じ悩みを持っている人にはぜひピルという選択肢もあるということを知って欲しいです。
大学生 (22歳)