このブログを通して、「外国人と友達になりたい!」というメッセージをよく受ける。ふと疑問に思う。
日本人は外国人を特別視しすぎてないか?それが外国人に対する差別に繋がっていないか?
そう思うにはいくつか理由がある。これから挙げるのは、これまでに私が出会った在日外国人がこぼした日本人に対する「グチ」である。「外国人と友達になりたい!」と考えている日本在住日本人には是非読んでもらいたいと思う。
ではまず、外国人が日本で「差別」を感じる瞬間・・・。それはどんな時だろうか?
「差別」とは、元来、差をつけて区別することを言う。では、どんなときに外国人は日本人と区別されたと感じるのだろうか?
回答として一番多いのが、外国人が「自分は動物園の動物みたいだ」と感じる時である。具体的に言えば、友達になった日本人が「外国人と友達になったこと」を自慢している瞬間。
これが日本では案外多いらしい。
例えば、私の友人でイギリス人の男性はこう洩らした。
「この前日本人何人かと飲み会しててさ、途中でそのなかの1人の携帯が鳴ったんだけど、そいつったら、“かわって、かわって。ほら外国人の友達だよ!”って僕にその携帯を渡したんだよ。“何でもいいから英語で話して”って言われてさ。俺は見せ物か?って思ったね。」
旦那の友人でフランス人の男性は、こう洩らした。
彼の日本人の友人が彼を飲み会に誘った。何でも彼のために開く飲み会だと言われ、自分のために何かをしてくれたことに感動し、上気分で飲み会に参加。
ところが、開始後20分間は彼を他の友達に紹介したり、彼にも会話の内容がわかるように英語通訳してくれたりしたのだが、その後は野放し状態。仲間内だけで盛り上がり、誰も彼に話しかけなくなった。しばらくして、その飲み会に誘った日本人の友人は彼が理解できないと思ったのか、酔っ払って他の日本人の友達にこう言ったらしい。
「いや、外国人の友達がいるって何かかっこいいかなって。みんな、“おぉ!すげえ!あの人外国人連れて英語で話してる!”って顔して、こっち見るじゃん。何ていうか、そういう経験がしてみたかったんだよね。」
日本語がわりとうまかったアメリカ人の友人はこう洩らした。
「僕は今まで一生懸命日本語勉強したのにさ。日本人って何で僕に英語で話しかけるの?明らかに相手(日本人)の英語より、僕の日本語のレベルの方が上!っていうケースでも、英語で話される。英語の勉強道具としか思われてないって感じるよ・・・。」
ここで挙げた日本人について、あなたはどう思いますか?このような日本人になるのはやめましょう!「どの国の人でも対等に!」 それが国際人になるための最初の一歩だと私は思います。
写真:Strep72