英ＢＢＣ放送が読売新聞社などと２５か国で共同実施した世論調査によると、 日本が「世界に良い影響を与えている」との回答は５１％で、世界25ヵ国中第4位という結果になった。

世界の過半数の人が世界にいい影響を与えているとみなす“日本”だが、具体的には日本のどんなところが世界や国際社会に貢献していると思われているのだろうか。そこで今回は日本好き外国人が集まるサイト『和ペディア』から、日本が世界にいい影響を与えているものアンケートのベスト５を紹介する。外国人が認める「日本が世界に誇れること」とは一体何だろうか。

１位　テクノロジー　・・・100票

テクノロジー技術が日本の誇りだと答える人が最も多かった。日本ビクターによる世界初のVHSや、世界的大ヒットとなったSONYのウォークマン、キヤノンやニコンのカメラ、ホンダのアシモを代表するロボットなど、日本のものづくりの技術は世界のテクノロジーの発展と成長に大いなる貢献をしてきた。最近では業績不振により去年からリストラの続く電機メーカーだが、日本の技術者に今後も大きな期待がよせられている。

２位　まんが＆アニメ　・・・99票

ここ数年で海外の若者を中心に爆発的に人気になったのが、日本のまんがやアニメだ。それまで海外では一般的であった「アニメは子どもとオタクが見るもの」という偏見が崩れ、大人も子供も楽しめるエンターテイメントの１つとして定着しつつある。海外の主要な都市では毎年日本のまんが＆アニメイベントが開催され、世界中のコスプレーヤーが集まる大人気イベントとなっている。しかし、海外メディアが日本のまんが＆アニメ文化をよく取り上げることもあり、日本のオタク文化が独り歩きしている現状もある。実際に日本に行った外国人は「日本人は想像していたよりもアニメの話をしない」と驚く人も多い。

３位　ゲーム　・・・93票

１９７０年代後半のスペースインベーダーゲームのブーム到来により、コンピューターゲームが一般人の娯楽になり、日本で驚くほどのスピードで成長していったゲーム業界。日本を代表する企業、任天堂が1983年に据え置き型ゲーム機ファミリーコンピュータを発売し、翌々年発売したゲームソフト『スーパーマリオブラザーズ』が爆発的なヒットを記録。ゲームの質の向上を図り、今日のテレビゲーム産業の基礎を作った。日本好きな３０歳前後の外国人は子ども時代に、次々と新しくて面白いゲームを発売する日本を目の当たりにしている。そんな背景もあり、日本のゲームの発展と成功を称える外国人は多いようだ。

４位　食　・・・83票

日本食ブームが加速したと言われているのは、1977年に連邦政府が発表した食生活改善指導がきっかけだ。財政赤字縮小のために医療費削減が叫ばれ、連邦政府は脂肪分やコレステロールの摂取を減らし、蛋白質や炭水化物を多くとるよう勧めた。その指導内容はまさに日系人の食生活そのものだったことから、日本食が広く注目されるようになった。その後、ヨーロッパでも日本食ブームが到来し、現在でも日本食は世界中で“ヘルシーな食事”として定評がある。しかし、海外の日本食レストランが提供する料理は本来の日本食とはかけ離れたものであったり、日本料理の基本的調理技術に欠けた現地人が作るお寿司などは衛生上の懸念もあり、問題となっている。

５位　自動車　・・・81票

日本最大の巨大企業、トヨタ自動車は1997年、世界初の量産ハイブリッドカープリウスの販売を開始し、現在、世界93か国で販売されている。日本車の設計技術は世界一という高い評価と、日本車は壊れないという高い信頼を勝ち取り、海外にも日本車好きな人は多い。「日本車は信頼できる」という高い評価を得た日本の自動車メーカーが、世界の自動車の発展に寄与してきたことは言うまでもない。

５位　日本人女性　・・・81票

意外なことに、日本人女性が世界に貢献していると答える外国人が多かった。アンケート回答者225人のうち、「日本女性」と挙げた人は81人で、対する「日本人男性」と挙げた人は24人だった。これは日本に行く外国人（欧米人）では男性の方が多いことや、恋愛に発展しやすさなどが関係しているのかもしれない。

他にも…

外国人が挙げる「日本が世界に貢献していること」には、他にもインスタントラーメンやカラオケ、K1、緑茶、柔道や剣道などの武道が挙げられた。しかし、まだ海外の人に知られていない日本の良さはいっぱいある！海外のメディアを通して、そんな日本の良いところが外国の方に知ってもらえたらいいなと思う。今後も日本が「世界に良い影響を与えている国ランキング」上位であり続けられるよう、豊かな文化と経済の発展を願わずにはいられない。

参照：和ペディア