海外で生活している人のなかには、日本語以外に外国語を2つ以上習得している人も少なくないのでは?昔から「類は友を呼ぶ」と言われていますが、3ヶ国語以上話せる人には同じような人が集まるものです。
筆者自身も英語と仏語を話し、同じように3ヶ国以上の言葉を習得している友人も多いですが、3ヶ国語以上話す人には独特の共通点があるように思います。そこで今回は、3ヶ国語話すようになって初めて気が付いた「3ヶ国語以上話す人にありがちなこと」を6パターンご紹介します。もちろん全ての人にあてはまるわけではなく、きちんと学習された方にはあてはまらないケースもありますので、ご了承ください。
1.ごちゃまぜ

学習する外国語が1言語の時にはないことですが、2言語以上になるとごっちゃになってしまうことも。母国語と混ぜてしまうことはありませんが、例えば英語とドイツ語を混ぜこぜにしてしまう人など英語と他の言語が混ざってしまうという人は少なくありません。
また、自分と同じ言語(数)を話せる人といることが多い場合は常に「甘え」があるので、さらに言語を混ぜてしまう傾向にあります。例えば、フランス語で”ordinateur”と言わなくてはいけないとき。英語も日本語も通じる相手との会話では”computer”でも”パソコン”でもわかってくれるという甘えがあり、こういう環境にいると自分は「○○語を話している」という感覚が次第になくなってきてしまいます。
2.とっさに言いたいことが出てこない
3ヶ国語以上を日常的に使っていると、とっさに言いたい言葉が出てこなくなることもあります。最初に頭に浮かんだ言葉が日本語以外の場合、それを日本語に訳すという作業が必要になり、少したどたどしくなってしまうことも。特に海外在住者が日本にいる友人とたまに話したりすると、頭の中で言語のスイッチがうまく働かず、「カブレてる」と言われても仕方がないほど日本語が出てこなくて困ることがあります。
3.「外国語」と「外来語」の違いがわからなくなる

日本語は割と外国の言葉を多く取り入れている言語です。普通の日本人の会話でも「レストランに行ってテーブルに座って、ベルを鳴らしたらウェイターが来た」のように、多くの外国語を日常的に使っています。そうすると、「日本語化している外来語」と「外国語」の違いがよくわからなくなってしまいます。
また、同じスペルでも読み方が国によって違う言葉なども注意が必要です。ちなみに筆者が最近分からなくなってしまった単語は「WIFI」です。日本語は英語と同様「ワイファイ」と発音しますが、 フランス語では「ウィーフィー」と発音するので、とっさにいつも迷ってしまいます(汗)。
4.日本語力が落ちる
海外に住み、日本語以外の言語ばかり見聞きしている生活にどっぷりつかってしまうと、日本語力が低下してきます。特に、漢字が書けなくなったり、きちんとした敬語での会話が難しくなったりします。また、日本語を使って会話する場合でも相手が外国人の場合は、「わかりやすい日本語」になおして話すことが日常化してきてしまいます。海外に住む日本人は現地での言葉を覚えることも大切ですが、それと同時に日本語力を落とさない努力が必要なのかもしれません。
5.「ちょっと話してみてよ」と言われて困る

海外に住んでいる人や外国語を話す人は一度は言われたことがあるのではないでしょうか。海外在住者が日本にたまに帰って言われて困ってしまうのがこの言葉です。「ちょっと○○語で何か話してみてよ?」と言われても、何を話せばいいのか困ってしまいます。何か質問されたわけでもなく、何の話題もない状況で、急に「一人で何か話せ」という無茶ブリにあい、返し方に困ってしまったという人は少なくないです。
6.できた頃に自分よりもすごい人に出会って凹む
言語習得の道は長いもの。「話せるようになった!」と思っていい気になっていると、自分よりもすごい人に出会ってへこんでしまうことも。各言語のレベルが高い人や自分より多くの言葉を話せる人は世界にごまんといます。筆者もフランス語が少し話せるようになって調子に乗っていたころ、スイス人の小学生に「フランス語じゃなくて英語で話してあげようか?」と言われて凹んだことがあります。上には上がいますが、凹むことがってもあきらめずに、言語学習を頑張りましょう!