1年の最後の1か月、師走になりました。海外在住者のみなさんは、日本の実家に帰省する予定の方も少なくないのではないでしょうか。そして実際に帰国してみると、生活のいたる所で「あぁ~ここは日本だなぁ」と実感すると思います。そこで今回は、そんな海外在住者が一時帰国をして日本を再確認する瞬間を5つご紹介します。あなたはどんな時に日本を再確認しますか?
1.てきぱきと働く店員に接客してもらった時
私が日本に帰国するたびに感心するのが、笑顔でてきぱきと仕事をする店員さんの姿。決められたセリフをまるでロボットのように繰り返す姿は海外ではあまり見られない光景です。働く人の動きに大きなギャップを感じます。例えば、飛行機の到着時。帰国便が滑走路に到着した瞬間、日本の空港では整備士さんが一列に並んで敬礼している姿を目にしましたが、これは日本以外の国では見たことのない光景です。日本の空港では預け荷物のスーツケースもテトリスのようにきれいに並べてトラックに積んで運んでくれますが、これも海外ではあまりないこと。このようなちょっとした細かいところに日本人の「きちんと仕事をする精神」を感じます。
2.満面の笑顔で同じダンスをするアイドルを見たとき
年末に帰国すると歌番組を目にすることも多いですが、そのなかでもとても”日本的だな”と感じるのが、ジャニーズやAKB48などのアイドルグループ。みんな同じような服を着て、カメラ目線で笑顔を向け、同じ振付のダンスを踊る集団に日本っぽさを感じます。ちなみに欧米ではこのようなアイドルグループはありません。”集団”を応援するという現象やアイドルという存在を目にしたとき、「ここはやっぱり日本だなぁ」と思います。
3.後ろポケットに財布の男性を目にしたとき
窃盗などの犯罪が多い国から帰国すると、日本はとても平和だなぁと思うこともしばしば。私の場合は、ジーンズの後ろのポケットに財布を入れて歩いている男性を目にすると、とてもヒヤヒヤしてしまいます。他にも、買い物したものを車の後部座席に置いた状態で駐車している人などを目にすると、盗まれないかと心配になります。犯罪の少ない日本の空気感がとても平和で「日本に帰ってきた」という感覚になり、ホッとした気持ちになります。
4.どのテレビ番組も同じ内容ばかりだなと思うとき
テレビ番組の内容は海外との違いが最も現れるもののひとつ。特に日本のテレビ番組はどの番組も似通ったものを放送する傾向にあるように感じます。どのチャンネルに合わせても「食べ物」や「グルメもの」が多いのも一つの特徴です。さらに、日本のテレビ番組は今ホットな話題をどのチャンネルでも追い続ける傾向が強いです。例えば今は「和食が無形文化遺産に登録されたこと」や「秘密保護法」、「フィギュアスケート」などが注目されていますが、どの番組をつけても同じような内容ばかりだなぁと感じます。半沢直樹やあまちゃん、林先生など流行ったものはとことん流行らせるような風潮が見て取れ、国全体、国民全体が同じ方向に動いているという印象を受けます。
5.日本の新しい技術を発見したとき
帰国するたびに驚くのが、日本の新しい商品や技術の進歩です。帰国して日本企業の新しいテクノロジーを発見すると、とてもわくわくした気持ちになります。今年は日産アラウンドビューモニターのCMを見て衝撃を受けました。次から次への進化する日本を目にするたびに誇らしい気持ちになります。世界の先を行く日本のものづくりで、これからも海外の人を魅了し続けてほしいなと思います。