国際結婚や国際恋愛をする日本人女性には、世間の偏見がつきもの。日本人男性が白人女性と結婚した場合はあまり悪く言われることはありませんが、白人男性×日本人女性という組み合わせはマイナスの印象を持っている人も多く、「国際恋愛をする女性はきっとこういう人なはず!」という思い込みや勝手な決め付けをされるのが現実です。
そこで今回は、世間が持っている「白人男×日本人女のカップル」のイメージや認識のなかから、「これは間違っているんじゃないか?」と思うものを5つご紹介します。
女は黒髪ロングのヒラメ顔
日本で言われている「外国人男性にモテる日本人女性の見た目」は、黒髪のサラサラロングで一重のエキゾチックなタイプ。この一方的な決め付けがあるせいか、白人男性と結婚する日本人女性はみんな黒髪ロングのヒラメ顔というイメージをもたれているようです。
しかし、実際に国際結婚する女性は黒髪もいれば茶髪もいて、ロングヘアの人もいれば、ショートの人もいます。目も一重や切れ長で「典型的なアジア人の目」の人もいれば、ぱっちり二重で目の大きい人もいます。みんなそれぞれです。国際結婚する女性の顔の傾向を一つの括りにすることはできないのではないでしょうか。
それに、日本全国の女性の目の印象で統計をとると、パッチリ二重の大きな目の人は少数派で、アジア人らしい目の形をした人のほうが多いのではないでしょうか。となると、これは国際結婚する日本人女性の傾向ではなく、日本人女性全体の傾向だと言えると思います。
男は自国でモテないルーザーくん
これも間違っている思い込み。確かに、自国ではモテないタイプの男性もいますが、自国でもどこに行ってもモテモテというタイプの人もいるので、これも一括りにはできません。モテない外人はアジア人女性に行くというのも偏見で、女性に人気があってもアジア人女性が好きな人は好きですし、いくらモテない男性でもアジア人女性に興味がない人は興味がありません。
母国では女性に相手にされないから日本人女性をねらう。よって、日本人女性とつきあう外国人男性はみんなもてないというのは、なんとも浅はかな決め付けです。
外国人と結婚する女は軽い
白人とつきあう女性はナイトクラブに毎晩入り浸るような軽そうな女性、というイメージをもたれやすいのも事実です。この偏見は、女性よりも男性のほうが強く持っているように感じます。「外国人男性とつきあうような女性は遊んでいるだろう」という勝手なイメージをもたれますが、これも“人による”ので、傾向を一般化することはできません。
それと、「外国人とつきあっている」と周りに言うと、「遊ばれてない?大丈夫?」という反応をされることが多いのも国際恋愛の悲しいところ。日本人女性とつきあう外国人も遊んでチャラチャラしているイメージを持たれやすく、恋愛初期の頃は「どうせうまくいかないだろう」と周りの人に思われがちです。
両親がブサイクでも生まれてくる子どもはかわいい
美男美女の子どもが美男美女であるように、いくらハーフの子どもであっても、ブサイク同士のカップルならそれなりの子どもが生まれてくるはずです。「ハーフならかわいい」というのはおかしな決め付けであり、国際カップルにとっては迷惑なプレッシャーです。
ハーフでもきれいな人はきれいですし、普通の人は普通です。これは純日本人でも同じことではないでしょうか。「混血はかわいい」という決め付けは日本に限った話ではありませんが(フランスでも同じです)、これも間違っていると筆者は思います。
やっぱりどこか“普通”じゃない
同じ国の人ではなく、“わざわざ”外国人を選ぶ人はどこか変わっていて、普通とは違うという見方をされることも多いですが、これも偏見です。国際カップルの普通じゃないところを強いて言うならば、「母国語以外の言葉が話せる」ということでしょうか…。
国際結婚をする人も、日本人と結婚する人も結局は同じ。国際結婚=普通じゃない結婚という認識が変われば、外国人と恋愛する人の勝手なイメージや偏見もなくなるのではないかと思います。
外国人と恋愛をしている方、結婚した方はどう思われますか?
写真:Nadia Morgan