あなたを人種差別するのは多くの場合、同じ人種の人だ。
アメリカの黒人コメディアン、クリス・ロックは人種差別をこのように表現しましたが、これは私たちアジア人にも言えることです。アジア人を差別しているのは、私たちアジア人自身だと感じたことはありませんか。
そこで今回は、国際的なバックグラウンドをもつアジア人4人が、人種差別について語り合う動画を紹介します。あなたは、アジア人によるアジア人への人種差別についてどう思いますか？
マイク（男性右）： 人種差別っていうと、普通は自分とは違う人種からの差別をイメージする人が多いと思うけど、実際はそうではないこともあるよね。アジア人だからという理由で差別された経験はある？
フェリシア（女性左）： 私は小さなころからオーストラリアの学校に通っていたから、あまり差別されたことはないわ。私の英語はネイティブくらい上手だったし。思うに、一番大きな壁というのは言語で、どう話せばいいかわからないというところからくるんじゃないかしら。特に15歳くらいでこれを経験すると、自分の殻にこもって、カルチャーショックになる。こういう時に、人は差別されるのだと思うわ。
というのも、私の母は12歳の時にオーストラリアに引っ越して、そのまま高校へ入学したんだけど、この多感な時期はいじめにもあって大変だったらしいから。
それに比べて、私は幼稚園からオーストラリアにいたから、みんなと同じように扱われた。中国人が多いメルボルンという環境のおかげかもしれないけど。
ミア（女性右）： 言語の壁だけが人種差別の原因ではないと思う。私はインドネシアで生まれ育ったけど、インドネシアでは中国人は民族的に少数派なの。私が行った小学校はほとんどがインドネシア人が通う学校だったし、色白で小さい目の私はよく見た目の違いを指摘されて、「中国人、中国人！」と言われたわ。
ドン（男性左）： こういうアジア人に対する差別が、どこから来るかを知るのは大事なことだよね。ソースがわかれば、人種差別をなくすきっかけになるかもしれないし。
マイク（男性右）： 中国人に限って言えば、第二次世界大戦時に日本に占領されてた時代の影響が大きいんじゃないかな。私たちの祖父母はこの時代を経験しているんだよ。ベトナム、中国、日本、韓国で紛争があったことが、「憎しみ」の根源になっていような気がするよ。
しかも、この時代は大して昔じゃないからね。戦争時のアジア人に対する見方が、そのまま現在の人種差別に繋がっているように思うよ。現に、中国人と日本人は緊張状態にあるし。最近の領土問題では、さらにこの緊張が高まってきているよね。
ドン（男性左）： そうだね。中国人の友人から、「僕の親は日本人と結婚することを許してくれない」っていう話をよく聞くけど、僕からしたら「なんで？？？」って感じだよ。確かに、日本はアジアを占領しようとした国なんだけど…
ミア（女性右）： そうそう。日本は数年間、インドネシアも占領したのよ。例えそれが短い期間であっても、インドネシア人はとても苦しんだのではないかと思うわ。
…中略
ドン（男性左）： 僕は、親からの教育が、人種差別の一番の原因だと思うよ。親は、子どもが他の人たちをどのように見るかにとても影響を与えている。
例えば、僕の親。ボストンにいた子どもの頃、クラスに中国人は僕しかいなくて、6~9歳くらいまでいじめられていた。家に帰って、学校であったいじめを母に話した時、母は「○○くんには近づかないようにしなさい」とか、「アジア人だけとつきあいなさい」なんてことは言わなかった。母は「我慢して、寛容になりなさい。みんなそれぞれにいいところがあるのよ。」と教えてくれた。人種差別的な要素はひとつもなかったよ。
これは僕に、いい意味で影響を与えてくれたよ。いじめられたら、自分を弱いもののように思って、怖がって、だからさらにいじめられるようになる。でも、母がこう教えてくれたおかげで、そんな卑屈な気持ちを持ち続けることなく、気がつけばいじめが過去になっていた。
…中略
マイク（男性右）： 僕らが今回、このトピックを取り上げたのは、アジア人の人種差別を怖がらずに話せるようになりたかったからだ。アジア人の差別は世代を越えるごとにだんだんなくなってきているし、僕らは親の世代の考え方とは明らかに違うだろう？僕たちの子どもたちは、僕らの祖父母や僕らとはまた違う考え方をもってくれるはず。世界がどんどんグローバル化しているんだから。
ドン（男性左）： そうだよ。だんだんと良くなってきている。僕らが、アジア人の差別問題を変えていくことができると思うよ。だから話し合うんだ。完全になくなっているわけではないから。
おわりに
世界のアジア人に対する差別をなくしていくには、まずは私たち自身が他のアジア人差別をなくすように意識していくべきではないだろうか。左側の男性、ドンのお母さんが教えたことは、世界中の人に伝えられると良い教えだと思う。中国人はこうだ、韓国人はこう、日本人はこう、という決めつけや偏見が少しでもなくなり、互いに“同じアジア人”という仲間意識が生まれればいいと思う。
あなたは、アジア人のアジア人に対する差別意識についてどう思いますか？コメント欄で教えてください。
その時代をすごした人が時々話していますが、日本が東アジアを欧米から解放したと言っています。これを言っているのは台湾人などで、台湾では日本人が祀られています。
日本はインフラを整備し学校や病院を作りました。このような話をblogで発信してほしいです。
アジア人は常に白人を特別視しており、同じことでも白人からされたことと、同じアジア人からされたことは同じように扱わないのが現実だと思う。
記事の中で、第二次世界大戦中に日本がアジアを占領したから云々という話があったけど、例えば、中国はイギリスにめちゃくちゃ理不尽な阿片戦争を仕掛けられ、その結果、香港を150年以上に渡って占領され、中国に返還されたのはつい最近だよ。
でも、そのことに同じように触れることはしないし、多くの反日映画やドラマが作られるように反英映画やドラマが作られることもない。
要は、中国人自体が白人を特別視(白人コンプレックスの裏返し)し、同じアジア人を差別しているのが現実でしょ。
同じアジア人というのに。
白人の残酷なアジア支配を知らないとは！
余りにも歴史を知らない事に驚いた。
インドネシアは日本が教育し
一緒に戦ってくれたから
オランダから独立出来たと知っているよ。
自分達の悪業を隠すため中共や白人社会は
日本がアジアを支配しようとしたと
教えたのを間に受けた発言があった。
アカデミー賞で黒人がアジア人を差別したという記事が出れば
アジア人が一番アジア人を差別してるでしょ？と話をずらすのはあまり感心しないです
憧れの白人さん黒人さんを非難したくない気持ちは分かりますが・・・
そえと日本がアジアを侵略したという前にアジアは欧米だったという歴史の事実を彼らが教わっていないのは残念ですね
多くのアジア人は日本人とその他のアジア人が戦った戦争だと思っていますから
日本人なのに、日本人よりも白人や黒人をチヤホヤする人がいることに腹が立っています。
いじめるのは差別だけどチヤホヤするのも差別です。
同じ民族よりも白人や黒人を尊重、優遇する日本人なんて
おかしいです。
日本人を馬鹿にしている日本人の中では、
白人＞黒人＞＞＞日本人＞他のアジア人
という扱い。
白人や黒人は日本人を馬鹿にしている人もいるのに。
私は日本人ですが、白人に生まれたほうが日本で快適に暮らせたのだろうなと思います。
そういう日本人は日本人を見ると、あ〜日本人かwという感じの態度で舐めてくる一方、白人や黒人には媚びるし遠慮もする。
もちろん日本人全員がそうではありませんが、そういう人が目立つ。わたしはそういう人が大嫌いです。
白人や黒人をチヤホヤして日本人を舐めている日本人は理解に苦しみますよ。
そういう人に注意をしてもこちらの外見が日本人だと話を聞こうとしません。
本当にその通り！大方賛成ですが、一点だけ。
＞白人に生まれたほうが日本で快適に暮らせたのだろうなと思います。
これはどうでしょうかね。バカじゃない限り、白人も逆差別されることを不快に感じている人も多いと思いますよ。
白人や黒人には媚びる人は、その人の周りの外人も同じような発想なのではないでしょうか？類は友を呼ぶ、というやつです。
まぁ、バカ同士、勝手にさせとけばいいでしょう。
ミヤ･････もうね・・・って感じw
もっと勉強しよーねw
(*´ω`*)
最近、中学生時代にやってた卓球を再開したのに伴い、you tube で世界卓球を観戦するようになった。そしたら、強く高潔な中国人選手に感嘆したり、日本人選手との接戦を繰り広げて卓球の楽しさを味あわせてくれる韓国人選手や北朝鮮選手を見ている内に、「同じアジア人という仲間意識」が自然に芽生えてきた。正直、欧米人がアジア人を差別することは一番重要な問題ではなく、アジア人が欧米人に劣等感を持ってるのが問題だと思う。卓球界はアジアが圧倒的に優勢で、欧米はドイツ以外エアーだから、試合を観戦していると、段々欧米なぞどうでもよくなってしまう。そして、雑魚（失礼）にいくら差別されようがどうでもよくなってしまった（笑） と同時に、「欧米は日本だけを認めた」「日本はすごい」系のコメント等が目に映る度に、迷惑メールを見たのと同じ嫌悪感が湧き、日本も自己満に浸ってばかりだと落ち目だな、と悲しくなってしまう。こういう自己満をやめるとともに他のアジア国の長所や魅力を認め、「アジア人」としての帰属意識ができさえすれば、国同士の協調も進んで各国の長所を組み合わせた一大勢力になると思う。そうなれば、容姿の違いに基づく差別は中々なくならないにしろ（お互い様ではある）、差別されたという事実で落ち込むことは大分少なくなりそうな気がする。妄想だけど。
同意。素晴らしい妄想だと思います！きっとにわか卓球ファンさんのように考える人が増えれば、日本を含めたアジア情勢も変わってくるんでしょうね。
国家意識を薄めるグローバルリズムの中で価値観を理解しようと頑張っているけど、個人のアイデンティティに集団（国）によるアイデンティティを作るのをやめよう、馬鹿者のすることだ。っていうことと、これはひどく矛盾して感じてしまう。
しかし、現実的には人種や宗教による境界を誰もが作っていて、その集団のアイデンティティを吸収して偏見を持っている。
……だから、「アジア人（と勝手に外からまとめられた人達）ももっと積極的に仲良くすべきだ。」と、いうのはよく分からない。それこそ人種差別者な気がする。人種という垣根を考えなくなった時が理想だと思うから、もちろんどこの誰であれ生まれ持った容姿をからかったりバカにするのはいけないけど、だからといってそこ(人種)にアイデンティティを求めるのもどうかと思う。外国人会うのが少なくからかわれたりとかしたことない奴が言うからかもしれんが、本来は他人に言われ意識させられてできるアイデンティティなんてものは総じてあまり良くないと思う。
つまりからかいはどうでもいいし自分は公平に接するが、アジア人(自分の人種)贔屓っていうのはナショナリズムと似たもの、置き換えの物に思えてならない。行き過ぎると白人至上主義みたいになりそうで嫌だ。個人は個人で判断したい、気味が悪い。