このブログでは外国人と恋愛中の男女からメールをいただくことがありますが、日本人がこのように国際恋愛で頭を悩ますように、外国人も日本人との恋愛で悩んでいるのです。
ところ変われば、恋愛の仕方は変わります。なかでも、「恋愛の終わり方」は、日本と欧米では大きく違うようです。そこで今回は、日本好き外国人が集まる海外サイトGaijinPotより、海外ではあまり見られない「日本特有の恋人との別れ方」を4つ紹介します。外国人は日本人との恋愛で、どのような点を不思議に思うのでしょうか?
LOOKING FOR LOVE: 4 WAYS PEOPLE BREAK UP IN JAPAN(愛を求めて:日本での恋人との別れ方4つ)
あなたは悪くないのよ、私が悪いの。
日本人は相手を傷つけずに断る天才です。これに慣れていない頃は、外国人は自分が断られたことに気が付かないでしょう。食事に誘っても、相手の日本人女性は「忙しい」と繰り返し、謝り続けます。日本人男性の場合は、携帯電話の調子が悪くて、メールが受信できなかったと言ってくるかもしれません。
もうおわかりですね。あなたは拒絶されているんです。しかし、日本人特有のこの断り方だったら、誰も恥をかかされることはありません。このテクニックは、恋人同士の別れ文句にも使われます。
突然会えなくなったり、気が向いたときにしかメールを返信してくれなかったり…。別れを切り出す側は相手の恋人を少しずつゆっくりと、痛みを最小限にしながら関係を断つようにしていきます。彼らが伝えようとしているメッセージは、「あなたは悪くないのよ、しょうがないの」です。
体験談: Kaiさん 彼女の仕事が原因で別れたことがあります。つきあって1カ月になったころから、彼女の様子がおかしくなりました。冷たくなって、よそよそしい態度をとるようになりました。ラインで彼女からメッセージがきて、「仕事が忙しいからもう会えない」と言われました。それと、彼女の母親が僕のことを好きではなかったみたいです。 |
自然消滅
あなたは前の恋人と友だちのままの関係でいられますか?日本では、別れた恋人との関係を完全に断ち切るケースが珍しくありません。欧米でも最近はghosting(ゴースティング:突然一方的に連絡を断ち、関係がフェイドアウトするのを待つという自己完結型の別れ方)が多くみられるようになりました。しかし、未だに欧米ではこの別れ方は臆病者の別れ方で、相手を尊敬していないとみなされることが多いです。
対して日本では、ゴースティングは比較的一般的なようです。別れた恋人との関係を保ちたいと考える人は少数派です。ゴースティングという方法で、別れたいと思う相手を無視し、不快で面倒な対立を避けようとします。ある日突然、恋人と話をすることができなくなり、関係がいつの間にか自然消滅するのです。
以前、同僚に彼女がいるのかどうかを聞いたとき、彼は眉をよせて、困惑した表情で「たぶん…いない…と思う。」と答えました。後から詳しく話を聞くと、4年間付き合っていた彼女がいたけれど、もう半年も話していないと言います。彼いわく、「別れよう」という話し合いは一切なかったそうです。
しかも、ゴースティングという人間関係の終わり方は、何も恋愛だけに限りません。
体験談: Ericaさん 私の働いていた会社では、ある日突然会社に来なくなった男性がいました。私たちは何度も彼に電話したのですが、返事はなし。その数日後、彼のデスクの上にこんな付箋がありました。「僕は辞めます。どうか両親には連絡しないでください。」 |
家族の干渉
あなたは恋人と愛し合っているかもしれません。しかし、結婚という話が出たとたんに、それは関係の「おわり」をになってしまうこともあるのです。あなたの恋人の両親があなたとの関係を快く思わなかったら、それは「別れ」を意味するのです。日本では、子どもの結婚相手に親が干渉したり、プレッシャーをかけて勘当すると脅す親も珍しくありません。
しかし、親の干渉が原因で別れを決断するのは悪い面ばかりではありません。親の反対をすんなりと受け入れ、常に親の言いなりで自分の考えを通せない人と誰が結婚したいと思うでしょう?
体験談: Jenさん アメリカで、日本人男性とつきあっていた友人を知っています。彼の母親(日本人)は彼女との交際に大反対で、自分の子どもをよその外国の女に盗られたかのように感じていたそうです。その後すぐに二人は同棲を始めたのですが、彼の母親は日本から息子へ仕送り箱を送ってきました。なかには、彼女のためにタンポンが入っていたそうです。 |
人生の岐路に立った時
欧米では、完璧に何かをこなせる人よりも、マルチタスクを同時にできる生産性を高く評価しますが、日本ではその真逆です。日本人は、どちらかというと一つのことに集中して、完璧にこなせる人を高く評価するようです。そのせいで、大学受験や就職活動、新卒で社会人になりたてのころや転職したときに、恋人と別れる人も珍しくはありません。これが原因で別れても、あなたのことはまだ好きなのです。ただ、「タイミングが合わなかった」と言って別れてしまうのです。
恋人との関係を安定的に保ちながら、仕事や家族、友人、趣味との関係とのバランスを保とうとする外国人からすると、この日本人の行動は衝撃的にうつるかもしれません。
体験談: Nikさん 日本の高校でALTの英語教師として働いていた頃の話です。どの生徒たちも彼氏&彼女がいたようですが、高校3年になったら急にどのカップルも別れはじめました。”別れの波”があったんです。彼らに理由を尋ねると、どの生徒も口を揃えて、「大学受験のために勉強に集中しなくちゃいけないから」と言います。勉強か恋人かという2者択一をしなければならないのかと思い、何だか悲しい気持ちになりました。 |
おわりに
以上が、欧米ではあまり見られない日本人に特有な恋人との別れ方でした。こうしてみると、やはり日本での”恋愛”というのは、どこか「こうあるべきだ」という型にはまったイメージがあるように感じます。
特に4番目の「何かに集中しなくちゃいけないから恋人と別れる」というのは、(この記事で紹介されるまではきがつきませんでしたが)確かに日本的だなぁと思いました。真面目に、何をするにもどれも完ぺきにしなくちゃいけないと思い込みすぎているのかもしれません。
今現在、欧米人と付き合っていて別れを考えている方は、別れの切り出し方の参考にしてみてください。
参照:GaijinPot
3の家族の問題に関して言えば、日本の少子高齢化社会、老人介護、経済に解く鍵があると思います。現在、日本では経済的な理由や初婚年齢の上昇に伴い2人以上子供がいる家庭が少なくなってます。もともとは老後は子供に迷惑をかけないよう老人ホームに入ればいいやと思っていた親がホームでの事故、事件が多発してる状況をニュースで見たり、思っていたより企業から年金を貰えなかったりで他人よりやっぱり子供に面倒見てもらおうとなります。子供が国際結婚してしまうと、パートナーの国に子供が連れていかれてしまったり、日本在住でもパートナーと日本語での意思の疎通が難しかったりで、「育ててあげたのに、私達のケアを放り出すのか!」となります。「あんなクソ親、どこででも野垂れ死ね!」なんて普通の日本の子供は考えないので外国人パートナーと別れるを選びます。フィンランドのように介護福祉がしっかりしている国では起こらない問題ですがこれ以上税金を増やされても生きていけないですし、政治家や役所を信頼していないので、現状ままでしょうね。