ホームつきあいカップル国際結婚するなら「海外経験がある人」と!←この意見が正論すぎる。

国際結婚するなら「海外経験がある人」と!←この意見が正論すぎる。

ブログのネタ探しのために海外サイトをあさっていたら、日本人女性と国際結婚した外国人男性のこんな意見を見つけた。

“ 国際結婚するなら、相手がどこの国の人でもいいけど、
とにかく海外経験がある人がおすすめです。 ”

ほほう、このアドバイスはなかなか的を射ているなぁと思う。国際結婚して7年の筆者自身も、これまで何とかやってこれたのは、「旦那に海外経験があった」ことに起因する部分が大きいと思うからだ。どちらかが母国を離れ、パートナーの国と文化にどっぷりと浸からなくてはならない国際結婚だからこそ、互いの”国際感覚”が重要な役割を果たすのである。

実は、国際結婚した当時の筆者の海外経験といえば、学生の頃にオーストラリアへ1カ月短期留学をしたぐらいしかなかった。最初からすぐに帰るとわかっている短期留学は、海外経験というよりも「海外体験」のようなもので、海外経験はゼロに等しかったのである。

しかしその後、筆者が通っていた日本の大学に留学してきた旦那と出会い、結婚。フランスで生活することを決意した。この当時すでに英語は話せていたが、フランス語は全くゼロの初心者で、文字通り何もわからない状態でのフランス生活が始まったのだ。

当時の私たちカップルの組み合わせと言えば、

海外経験のあるフランス人男×海外経験ゼロの日本人女

であり、自分の経験を踏まえると、やはり「国際結婚するなら海外経験のある人とすべき」というアドバイスは的を射ているなぁと思うのだ。それではなぜ、外国人と結婚する場合は海外経験のある人がおすすめなのだろうか。それには3つの理由がある。

 

語学学習の努力を理解してくれるから

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フランスで知り合った日仏カップルのなかには、パートナーがフランス語以外の外国語を話せないことに不満を抱いている人が少なからずいる。不満に思う理由をよくよく聞いてみると、「自分がどれだけ努力して語学習得に励んでいるか理解してほしい」という気持ちが根底にあることが分かった。

確かに、語学習得は時間がかかるし、思ったように話せなかったり、勉強しても成果が出なかったりして、やる気がなくなることだってある。モチベーションのアップダウンを繰り返す語学学習者を支え、励ましていけるのは、やはり同じ学習経験があるパートナーではないだろうか。

ちなみに筆者はフランス語を勉強してもしても、なかなか話せるようにならなくて自信をなくしたことが何度もあったが、その度に「君にできないわけがないじゃん!」と言って励ましてくれた旦那には本当に感謝している。スムーズに話せるようになるには時間がかかることや、ネイティブの会話の速さについていけず、どっと疲れることなどを話してわかってもらえるだけで、心はスッと軽くなるはずだ。

孤独とホームシックを理解してくれるから

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旦那が日本に留学していた当時、「日本人は表面的で、腹黒だ」というような不平不満を言われたことがある。当時は、日本人を悪く言われたと思い、カッとなってすごく嫌な気持ちになったものだ。

しかし、今では自分もフランスに行って、フランス人の悪口を漏らした経験があるので、「あの時の彼は孤独だったのだ」と、理解できる。今になれば、日本にいたころ、旦那がクリスマス時期に元気がなかった理由も、久しぶりにフランス料理を食べて飛び上がるほど喜ぶ理由も、日本人の悪口を言いたくなる気持ちも、全て手に取るように痛いほどよくわかる。

これはやはり、自分自身が同じことを経験したからだ。

やはり人間は、自分の経験したことしか、本当の意味で他人の気持ちをわかってあげることはできない。だからこそ、海外経験をして、孤独とホームシックを経験したことのある人のほうが、自分の気持ちをわかってくれる可能性が高いのだ。

文化の違いを尊重してくれるから

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いくら海外生活が長くなっても、やはり根は日本人だ。お正月にはおせち料理が食べたくなるし、家のなかでは靴を脱いでほしいし、シャワーじゃなくてゆっくり湯船につかりたいと思うときもある。こういう日本人の”気質”みたいなところは、残念ながら外国人配偶者とは共有できない

しかし、共有できないからこそ、相手の文化を尊重してあげようとする姿勢が大切なんだと思う。海外経験があって自分も同じような経験があれば、こういう“ルーツに帰りたくなる気持ち”を理解してあげられる。反対に、海外経験がないと、どこまでが文化の違いで、どこからが単なるわがままなのか判断するのが難しくなる

ちなみに筆者が日本にいたころは、なぜフランス人の旦那が食事にものすごく時間をかけるのか、なぜレストランでは直射日光の当たるテラス席ばかりに座りたがるのか、なぜ日本の飲み会に物足りなさを感じるのか理解できなかった。今ではこの気持ちがどこからくるのかが理解できるが、だからといって旦那の気持ちを100%共有しているわけではない。

共有はしないが尊重はする。この姿勢が国際カップルには、必要不可欠であるように思う。

 

まとめ

やはり筆者も、国際結婚する場合、相手はどんな国の人でもいいから海外経験がある人を勧めると思う。海外での経験がないと、国際結婚がうまくいかないというわけではないが、互いに海外経験があるカップルのほうが衝突する回数が減るのは確かだと思う。

瀬戸内寂聴は言いました。

妻は、やさしくされることを望んでいるだけではない。
やさしい心で理解されることを望んでいる。

やさしい心で理解してくれるパートナーになってもらいたいなら、まずは自分から。
自分が相手の何を理解していないのか気が付くことが大切だ。

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3 コメント

  1. 現在フランス人の彼氏がいて、彼も海外の生活の経験をたくさん持っていて、本当によく理解してくれています。特に文化に関しては、アジアとヨーロッパの違いについて決めつけないところがとても良いところだと実感しています。
    来年結婚する予定ですが、書類準備などで大変苦戦してます。
    筆者さまが当時書類を準備された時にはどのようなところで参考にされていましたか?
    現在フランスに留学に来ていて、パリの日本大使館に行けば書類がそろうのかなど考えています。
    あとは、日本から最新の戸籍謄本を準備する必要があるといわれていて、日本に戻らなくてもできる方法がないのかと思っています。もしアドバイスなどございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。

  2. こんにちは、正論すぎます、大きな声でそうそうそう!!と言ってしまいました笑。
    旦那さんとは、彼の現地ニュージーランドで知り合い、共通の趣味•仕事で意気投合し、優しく気もきき、年齢のタイミング的にもよく結婚しました。ただ、彼には海外経験がありません。これが私のストレスのひとつになっています。
    外国人が外国に住む苦労を、説明してはいるけど、やはり百聞は一見にしかず…ですよね。
    ビザの処理も全部自分でやりましたし、彼はもちろん日本語を話せない。私も英語はまぁまぁですっごいうまいわけでもない。彼の家族はすぐそばにいる。私はたまにしか会えない(分かってるけれど汗)。不公平感満載!!!と叫びそうです。
    ただ彼も、彼の家族もとてもよくしてくれ、ニュージーランドが大好きだという事が宝でもっているという感じです。
    外で働くにも、ついつい「現地人は楽よね。。」とぼやきそうになります。
    ポジティブにがんばろうと思います。
    追:リリーさんの文章読みやすくてまとまってて、好きです!

  3. 海外経験がある人は雰囲気ですぐに分かる。何というか、日本社会の常識が絶対ではないことを知ってるから。

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