息子がもうすぐで5カ月になり、そろそろ離乳食の与え方を学ばなくては!という時期になりました。日本の離乳食の与え方も知っておくべきだろうと思い、アマゾンの評価が割と良い『離乳食本』を買い、いろいろと調べてみたのですが、知れば知るほど日本の離乳食の与え方はユニークで、海外の事情とは異なる点が多いようです。
そこで今回は、日本の離乳食の与え方の特徴と、海外とは異なる点を5つ紹介します。実際は「海外」と一言でいっても、離乳食事情は国によって様々なのですが、ここでは欧米先進国と比較してみました。
月齢に合わせた細かいステップ
日本の離乳食の与え方で最も特徴的な点は、なんといってもその「細かさ」です。10倍がゆ1さじから初めて、2日目も同じものを1さじ、3日目になったら2さじになり、米がゆに慣れた3週目ごろから野菜や豆腐を与えるなど、かなり細かく分量が決まっています。さらに与える回数も最初の一カ月は1回のみで、それ以降から2回食にするとされていますが、例えばフランスでは最初から2回食です。
さらに、5~6ヶ月はゴックン期、7~8ヶ月はモグモグ期、9~11ヶ月はカミカミ期、12ヶ月以降はパクパク期と、離乳食の段階を細かくステージに分け進めていく方法も日本ならでは。欧米ではここまで細かい指導はなされておらず、赤ちゃんの子を見て、だんだんと分量を増やしていくという
糖分に厳しく、塩分に優しい
欧米では離乳食によく果物を使います。洋ナシ、メロン、マンゴーなどの甘味が強いフルーツも与えるのも珍しくありません。日本ではフルーツは糖分が多いので「あげすぎに注意」とされていますが、欧米では毎日のように赤ちゃんにフルーツを食べさせる国も少なくありません。
反対に日本より欧米のほうが厳しいのが、塩分。日本では離乳食には基本的に味付けは必要ないとしていますが、生後9か月ごろから素材のおいしさが引き出すために塩やしょうゆなどの調味料を使ってもよいとされています。しかし、これが例えばフランスでは「1歳になるまで与えないように」と指導されます。
糖分を多く摂る欧米人と、塩分をよく摂る日本人の食習慣の違いは、離乳食の時点で既に存在しているようです。
お粥からスタート
日本をはじめアジアの多くの国では、離乳食の最初に食べさせる物といえば「お粥」。まずは10倍粥からスタートさせるというのが日本ではスタンダードとなっています。しかしこれは欧米では珍しく、例えばドイツではじゃがいもから、イタリアではセモリナ(パスタの原料となる種の小麦)など国によって様々です。
ヨーロッパの国のなかでは、お米はグルテンが含まれているため8か月以降とされている国もあります。結局は、その国の主食を離乳食の最初に食べさせているようです。
開始を遅らせるとアレルギーになりにくい?
筆者がフランスで離乳食についていろいろと調べた結果、一番驚いたのが、「開始時期の違い」です。フランスでは4カ月目から離乳食をスタートさせるのですが、息子はまだ生活のリズムが整っていなかったので少し遅らせました。すると、小児科医から「早く開始したほうがアレルギーになるリスクが減りますよ」と勧められました。えぇぇ?早く始めたほうがアレルギーになりやすいんじゃなかったっけ???
そう思い、調べてみたところ、日本語での情報では「昔は生後4か月頃から始めていたが、最近は食物アレルギーの懸念から今では多くの赤ちゃんが生後5ヶ月くらいにスタートしている」とありました。消化器官がまだ発達していない赤ちゃんがアレルゲンの強い食材に対して、強くアレルギー反応を起こすことがあります。そのため、できるだけ離乳食をスタートする時期を遅らせ、消化器官の発達を待ってから与えるのが安全だという考え方が日本では浸透しているようです。
しかし反対に、4カ月目から離乳食を始めたほうがアレルギーと喘息になるリスクが低くなるという研究結果(2013 study in The Journal of Allergy and Clinical Immunology)もあります。これによると、小麦、ライ麦、オートミールを5.5カ月より前に、魚は9カ月より前、卵は11カ月よりも前に食べさせられた赤ちゃんは食物アレルギーや喘息になりにくいそうです。さらに、9.5カ月以上母乳を飲み続けた赤ちゃんは喘息になりにくいということもわかりました。
このように、海外では日本で言われていることと真逆のことを「常識」として指導されるので、海外在住ママは悩むものです。
しっかり手の込んだ手作り離乳食
そしてやはり、日本の離乳食の特徴といえば「素晴らしく手が込んでいる」という点です。すりつぶしたり、裏ごししたり、すりおろしたりなど、とーっても面倒臭そう!欧米では、働きながら子育てする女性が多いせいか、離乳食は市販のベビーフードを与えるのが一般的なようです。手作りする人ももちろんいますが、ベビーフード専用のフードプロセッサーを使って簡単にちゃちゃっと済ませる人が多いようです。
ちなみに筆者もベビーフード機を使って作っています。野菜を切ってマシンに入れるとスチームで火を通してくれ、それをミキサーにかけてピューレ状にするだけなので、とても簡単ですぐにできます。手作りのお弁当作りなどもそうですが、本当に日本の主婦はすごいなぁと思います。
まとめ
このように、たかが離乳食といえど「世界スタンダード」はなく、国により大きく与え方が異なることがわかります。赤ちゃんの体格、体型だけでなく、その国の食文化やママの仕事復帰度などにより、それぞれの国で離乳食ガイドラインが設けられているようです。
他の先進国に比べると、日本の「子育て法」はお母さんが専業主婦であることを前提にした指導がなされているような感じがします。赤ちゃんのコンフォートが第一優先で、母親の負担を減らすことはあまり考慮されていない…という印象を受けます。このへんが、社会からの「育児ストレス」に繋がっているのではないでしょうか。
ヨーロッパやロシア、トルコなど色々な国の育児を見てきましたが、
基本、緩い。
赤ちゃんが食べたがる物かつ、親が作りやすいものを身近な食品で作っていた気がします。
専業主婦でもです。国によってはヨーグルト、別の国は茹でたマメをつぶしたもの、柔らかくしたパスタなどなど。基本大人が食べている物を、つぶしたり、柔らかめにゆでたりして食べさせている人もいたし。
働く忙しいお母さんは、オーガニック系のベビーフードを買ってきて、それをそのまま食べさせてました
でも、どの子も元気いっぱい育ってますよ。特にアレルギーだとか、病気がちだというのは聞いたことないなぁ。風邪をひくぐらいで、寒い時期も、暑い時期も、外遊びいっぱいしてます。
むしろ、手をかけ手間をかけをした、日本人のお母さんのお子さんの方がアレルギーやら、病弱さになやんでいる傾向が高いです(あくまで私の周りの話ですので、1、サンプルとして読んで下さい、過剰反応しないでくださいね苦笑)。
日本は、母親は子どもに誠心誠意、全身全霊で尽くしていないと、ダメな母親のレベルを与えてしまう傾向が強いと思います。ファッション誌、テレビ、ネットメディアすべて。
そしてそれは、実際は子どもの為というより、母親を家庭に縛り付けて、余計な社会参加をさせない為だと、
私はいつも感じてしまいます。
お米はグルテンが入っているからと仰っていますが、お米にはグルテンは入ってないです。なのてわヨーロッパや北米でも最初はお米のミルク粥からですよ。