外国人の彼氏はすごく甘くて優しい!これはよく耳にすることだし、事実その通りだと私は思う。しかし、実際にはいいことばかりではない。彼には申し訳ないけど、「あーめんどくさい、彼が日本人だったらいいのに・・・」と思ってしまう瞬間をリストアップしてみた。私たち夫婦が付き合っていた頃は日本で生活していたので、日本特有のものが多いかも。
映画の音声&字幕をどうするか悩んだとき
私たちが映画を観るとき、必ず問題になってしまうのが言語。映画を観るときは必ず音声と字幕を何語で設定するかを最初に話し合う。一番多いパターンは、英語音声字幕なしだが、疲れているときはやっぱり日本語のものが観たい!そんな時ふと思ってしまう、「彼が日本人だったらなぁ…」。
人前でも平気でチューしようとする彼を止めるとき
これは彼と付き合いたての頃のこと。フランスでは他人の目を気にすることなく、道端でチューしても何の問題もないが、日本だとやっぱり何か恥ずかしい。というか、落ち着かない。チューしたいときにチューしたい!と言う彼を、日本のルールに合わせてもらおうとする、そんな時ふと思ってしまう、「彼が日本人だったらなぁ…」。
彼とデートしてる時に、女の子たちが彼に手を振っているのを見たとき
これは彼と2人でマックに行った時のこと。少し離れたところの席に座っていた日本人の女の子グループが、彼に向かって手を振っているのを目撃!オイオイ、ちょっと待て!あたしがここにいるのが目に入らぬか!とにかく、長身で外国人の彼はどこに行っても目立っていた。何をしても目立ってしまう彼を見る、そんな時ふと思ってしまう、「彼が日本人だったらなぁ…」。
飲み会の席で、どうしても浮いてしまう彼を見たとき
私の友達や家族と彼が仲良くなってほしいから、大学のサークルの飲み会とか親戚の集まりに連れて行くこともあるが、やっぱり彼はここでも目立ってしまう。目立つと言うか、完全に浮いてしまう。日本人の方が彼に構えてしまって、何とも不自然な空気になる。日本人と彼のどちらが悪いという問題ではないが、飲み会の席で軽く孤立してしまう彼を見るそんな時、ふと思ってしまう、「彼が日本人だったらなぁ…」。
日本語で伝わらず、英語で伝わらず、フランス語ではなんて言うかわからない単語に出会ったとき
これはやっぱり、お互いの母国語が違うからしょうがないか…。言おうと思ったことが、なかなか伝わらないことは今でもある。特に付き合い始めの頃は大変だった。彼も私も英語は今ほどできなかったし、私はフランス語、彼は日本語をあまり知らなかった。
私:「それでさぁ、A子がこの前〇〇って言って~」
彼:「〇〇って何?」
私:「それは〇〇(英語で)っていう意味だよ」
彼:「え?何それ?」
私:(あれ?この英語であってるのかなぁ?フランス語では何て言うんだろう?)
こんなコミュニケーションのもどかしさを感じたとき、ふと思ってしまう、「彼が日本人だったらなぁ…」。
「男と女ってだけで国が違うみたいなものだ」と、どこかのコラムニストが言っていたが、まさに国が違うカップルっていうのは、やはり国際カップル特有の悩みを持つものである。私は彼がフランス人だったから付き合ったわけじゃないし、だからこそ「日本人だったらなぁ」と思ってしまう瞬間がある。言葉の壁や社会の違いはあるものの、それでもお互いのことをこれからももっと知って、より深く理解しあえるようになりたいと思う。