ハリウッドゴシップ評論家の大柳葵理絵さんによると、こどもの洋服代に1億円使用するトムクルーズの娘はハイヒールやメイク、ブランドものを持ち歩いており、それが一般家庭にも広がりつつあるそうだ。メイクをする子どもがアメリカで増加し、大問題になっているという。日本でも非常識な親が増え、モンスターペアレントという新語が2008年ごろから誕生した。モンスターペアレントはもはや日本だけの話ではないようである。
7歳の娘に幾度も整形手術をさせている母親がいるという衝撃的なニュースが、英紙ザ・サンから入ってきた。
7歳の少女といえば、母親の口紅を隠れて塗るようないたずらをするあどけない年頃である。しかし、母親のシャロンは小学生の娘の唇などにボトックス注射、ヒアルロン酸の注入を2か月おきにしている。さらに、それだけに止まらず、娘の眉毛にタトゥーを施したそうだ。
33歳のシングルマザーである彼女は娘を有名人にしたいという思いから、美容整形という手段を選択するようになった。その理由は、今アメリカで音楽チャート1位を獲得するほど大人気のウィル・スミスの娘、ウィロウ・スミスちゃん(10)のように成功してほしいからだそう。
母親シャロンの当面の目標は、娘の厳格な美の追求と美人コンテストで優勝させること。
4年前に12週間のエステティシャン養成コースに数年通った彼女はインターネットでボトックスとヒアルロン酸を購入し、自分で娘の顔に注入しているそうだ。娘の眉に関しては、プロのタトゥー職人である元彼に眉タトゥーの方法を伝授してもらい、これも彼女が娘に施した。
ロンドン出身の母親シャロンは心境をこう語る。
「私が娘のブリーにしていることは、将来、彼女をスターにさせてくれるのです。超一流女優やセレブというのは今や、とても早い時期からデビューしています。ブリ-はその大きな唇ととてもなめらかでしわのない肌のおかげで、芸能界でもひときわ目立つ存在へと成長するのです。」
「眉のタトゥーはとても薄いものですし、彼女が眉毛のカットをするときにどのように処理すればいいのか思い出させてくれるでしょう。」
「スターになるためには特別な存在になければならないし、気品がなければなりません。だから私はこういったことをしているのです。彼女は私の子どもですから、これは私の決断なのです。娘の一生を考えても、一番の選択だと思います。」
娘のブリ-と一緒にカリフォルニアで暮らす母親のシャロンによると、7歳の子どもにボトックス注射やヒアルロン酸の注入をすることは今のアメリカの“ブーム”だという。彼女いわく、「アメリカで子どもに成功させたいのなら、まずは外見をどうにかするべき」だそうだ。
「ウィロウ・スミスだってそうじゃない。彼女はいつもカメラに撮られてもいいようにしている。いつもブランド物の服を着て、スタイリストがいつもいて、化粧もしているし、髪のエクステンションだってつけているじゃない。」
「これは娘を国際的なスターにするためなのよ。ブリ-はウィロウなんかよりももっとビックになって、もっと成功するのだから。」
「娘に美容ケアをこんなに早い年からさせているので、彼女は将来しわができにくい肌になるわ。」
「娘が将来消費するコスメや美容整形のお金を節約していることにもなるわね。」
シャロンが娘に美容整形を施そうというアイデアが生まれたのは1年前のことだった。娘の友達のお母さんから、娘がビューティーコンテストに出場し、さらにはモデルの仕事も引き受けているという話を聞いたことがきっかけだったらしい。彼女は語る。
「子どもに厚化粧させる代わりに、ボトックスを注射しているという噂をたびたび耳にしたんです。そうすれば子どもの肌はますます輝いて、化粧品に多額のお金を費やさなくても済むようになるという話でした。しかも、将来しわができにくくなるんですよ。」
シャロンはこれまで、15人の専門医にコンタクトをとり、娘にボトックス注射をしてくれるように頼んだそうだ。案の定、相談した医師全員に拒否されるのだが、ある日とんでもない情報を耳にする。
それは、自分で美容整形する場合にはそれを禁止する法が、イギリスにもアメリカにも存在しないということだった。ボトックスやヒアルロン酸というのは、自己規制の範囲内であるため、それらを子どもに注入することは禁止できないのだという。
専門家はシャロンに強く反対したが、シャロンは娘の整形計画にすがることにした。彼女はその後しばらくして、ボトックスやヒアルロン酸がインターネットで簡単に入手できることを知った。シャロンは、2ミリリットルのボトックス液3本と注射器を合わせて250ポンド(日本円で3万3千円ほど)で購入。その後もボトックスキットを150ポンド(2万円程)で購入した。
母親シャロンは、数年以内に娘の美容整形のレベルをもう一段階上げることを計画している。娘の唇にうすいピンクのリップラインをタトゥーするそうだ。
娘のブリ-はインタビューの最後でこう語っている。
「私は自分の眉毛も好きだし、ボトックスしている顔も好き。学校ではたまに、女の子の友達に間違ってるよって言われたりもするけど、それは彼女たちがバカで、うらやましがっているのよ。」