米国最大の求人サイトCareerBuilder.comは、ヨーロッパ人800人の会社経営者を対象に、「あなたがこれまでに聞いた欠勤のありえない言い訳は?」というアンケートを実施した。
「目覚まし時計が壊れていた」という定番の言い訳から、「トイレで足をくじいた」という疑い深い言い訳まで様々な回答が寄せられた。なかには、「サメに襲われた」と答えた人も。何でもアリ?な部下たちの言い訳だが、ヨーロッパのサラリーマンたちはその言い訳も実に想像力豊かである。
もちろん現実は“何でもアリ”なわけではなく、このアンケートに協力した会社経営者の約10%は“欠勤の理由が納得できるものではなかった”という理由で社員を解雇したことがあると回答した。自宅から会社に、「今日は“体調が悪いので”休みます」という電話をした部下に対して病院からの診断書を提出するように指示をしたことがあると答えた人も多かった。
CareerBuilderフランスの社長フレデリック・ヴォルダンスキはこのように語っている。
「会社経営者の半数以上が、会社から逃れて息抜きをするために“疲れ”を理由に病気休暇をとる部下がいると回答しています。これは、大変な問題です。」
想像力という点では、アメリカのサラリーマンも負けていないようである。
ある男性は欠勤の理由として、「ちょうど出かけようと思ったら、牛が家の中に入ってきた」と答えたそう。他にも「髪の毛の移植が失敗したから、とても会社には行けない」と電話をしてきた社員もいたそう。朝の5時に上司の自宅に電話し、「今日は休みます」と伝言メッセージを入れた社員もいる。後でわかったことだが、その社員はナイトクラブ帰りだったそうだ。
世の中には色んな言い訳を思いつく人がいる。信用を失うのが怖くない人たちが。