フランスに来て3年。これまで多くのワーホリに会った。ワーホリでフランスに来た人たちと会うたびに感じるのは、みんなとてもイキイキしているということ。“イキイキしている”という形容詞をより具体的にするならば、“一生懸命に生きている”という表現になるだろうか。ワーホリの人たちはその日一日一日を一生懸命に生きているように思う。
ワーホリがイキイキしている理由は何だろうか?
1つは、ワーホリは期限付きで外国に滞在できるビザなので、常に『残り時間』が頭の中にあるからである。あと〇ヶ月で帰国だから、それまでに色んな人に会おう。もっとフランス語を上達させよう。色んな場所に行ってみよう。
残り時間を意識しながら生活するというのは、ワーホリや学生など期限付きビザで外国に滞在している人の特徴であり、だからこそ彼らが輝いてみえるのだと思う。いやむしろ本来なら、ワーホリに限らず人間はみんな『残り時間』を意識して生きるべきなのかもしれない。誰だって、いつこの世からいなくなるかわからない。もしかしたら明日死んでしまうのかもしれない。これが「世の無常」であり、何人たりとも「明日死んでしまうかのように今日を生きる」ことが大切なのだと、ワーホリを見ていて感じる。
もう1つの理由は、ワーホリが夢を叶えている過程にいるからではないだろうか。
単にワーホリと大きく括ってもいろんな人がいるが、大抵のケースは外国に行くために長い間貯金したお金をもとに生活している。海外でやってみたいあんなことや、こんなことを思い描きながらお金をせっせと貯める。その期間があるからこそ、フランスにいることの重みが、単に旦那がフランス人だったという私とはまるで違うのだ。フランスに来るまでの努力を無駄にしないよう、吸収できることは全て吸収して日本に帰ろう。そんなスタンスでいるワーホリは本当に輝いていて、ワーホリの1年間で物凄い成長を遂げているのではないかと思う。
毎日を一生懸命に生きる。
それが、前向きなワーホリ生に学ぶ人生のスピリットである。