海外で生活してみると、日本の常識では考えられないような“当たり前”がまかり通っていて、ビックリすることってありますよね。日本人からするとありえないことでも、現地の人にしてみればごく当たり前のこととして満足していたり。
そこで今回は日本人から見て、「なぜパリジャン(パリに住む人)はこれで満足できるのか理解に苦しむこと」を5つご紹介します。
ベランダでの洗濯物干し禁止
パリのアパートでは、外のベランダに洗濯物を干すのが禁止されているところが多いです。アパートの見た目が悪くなるからという理由で、オーナーが禁止にしているそう。つまりパリでは一軒家以外はほぼ全ての家庭で、年中室内干し、もしくは乾燥機。ふとんを干すなんてのはもってのほかで、ホコリがたまったらシーツだけを取り換えます。しかし、衛生的にはこれってどうなのでしょう。外に洗濯物や布団を干せないというのは、家の垢を溜めているようで何とも気持ちが悪いのですが…。
食品パッケージの“ouverture facile”
パッケージの「ouverture facile(こちらから簡単に開けられます)」の表示に従って開けるのに、一度もきれいに開けられた試しがありません。たまに日本の商品を開封すると、その開けやすさに驚きます!こういう細かいところまで気を抜かない心遣いが日本っぽくていいなと改めて思います。
パリの日本食
パリにはたくさんの日本食レストランがありますが、その大半が中国人経営のレストランです。中国人の日本食レストランでも質の高い日本食を提供するお店もありますが、残念ながら多いとは言えません。例えばお寿司は、シャリがべしゃべしゃしてたり、ネタが大きすぎたり、みそ汁の具がおかしかったり…。そんな日本食を、おいしいおいしい!と言って食べるフランス人に是非本場の寿司を食べてほしいな、と思ったりします。
ガムテープで補修した車のサイドミラー
フランスを走る車を観察してみると、故障している車が結構多いんです。サイドミラーをガムテープでくっつけてたり、ボディーが思いっきり凹んでいたり。日本ほど徹底した車検の制度ではないからでしょうが、日本ではあまり目にしない車の修理方法ですよね。
夏はエアコンなし
フランスは日本のようにどこでもエアコンがついているわけではありません。冷暖房が設備されている家庭も少ないです。パリは夏でも気温が低いからでしょうが、南仏でもエアコン設備がないところが多いので扇風機がフランスのスタンダードなのかもしれません。湿気がないと言えど、気温が30度以上の日もあるのは日本と同じ。夏にはエアコンをつけてほしいです。
写真:John Moore