外国の料理に偏見を持ったり間違えて誤解してしまったりすることってありますよね。日本のソウルフードと言えばお寿司ですが、お寿司に変な誤解を抱く外国人も多いようです。
世界のあらゆるトップ10を紹介する米国サイトTOP10LISTでは、お寿司は最も誤解されやすい食べ物として紹介しています。外国人なかには生肉が嫌いだから寿司レストランにも行かないという人がいたり、寿司やさしみが薄すぎる、小さすぎると不満を言う人もいるそうです。
そこで今回は、多くの外国人がお寿司に対して抱きがちな疑問に応える海外メディアの記事を紹介します。現在では世界的に広まったお寿司ブームですが、外国人は日本のお寿司にどういった誤解を持っているのでしょうか?
誤解1 : 全ての寿司は生
全ての寿司ネタが生ものだと思っている人も多いようです。生魚が苦手だと言う外国人にはうなぎやカニをすすめてみましょう。
誤解2 : 寿司ネタが大きければ大きいほど、良いレストラン
海外の寿司レストランでは中国人が経営しているところも多いですが、なかには寿司ネタが異様に大きいレストランもあります。ネタが大きければ大きいほど気前が良く、いいレストランだと勘違いしている外国人が多いからだそうです。記事では、寿司職人は薄く切る寿司ネタのさばき方を修行しなければならず、分厚く切ったものは素人がさばいたものだと語っています。
誤解3 : 寿司レストランはベジタリアンに料理提供しない
魚の食べれないベジタリアンはお寿司屋さんに行けないと思っている人もいます。しかし記事では山芋、きゅうり、アボガドなどの巻き寿司もあり、ベジタリアンでも食べられる寿司があると紹介しています。海外のお寿司屋さんのなかには、豆腐と食品着色料で本物のお魚そっくりに作られたお寿司を提供するベジタリアン専用のお寿司屋さんもあるそうです。
誤解4 : 寿司はお箸でのみ食べるものだ
お箸が使えないから寿司屋には行けないと思っている人もいるようです。記事ではお寿司を食べるにはお箸を使うのが一番簡単だと言及しつつ、お箸が使えないのならフォークや手で食べてもいいと紹介しています。
誤解5 : 寿司といっしょに出される醤油は不妊症を引き起こす
醤油におかしな偏見を抱いている人もいます。統計では毎月60グラム以上の醤油を飲まないと不妊症を引き起こすエストロゲン濃度には達しないと記事では紹介しています。
誤解6 : 寿司が原因で水銀中毒になることがある
記事では、寿司は毎日食べるのではなく、時々食べるのがいいとしています。理由は、まぐろやサーモンのような多くの魚の水銀濃度が高いから。しかし、厚生労働省では妊婦を除く、子供や一般の人に対しては、現段階では通常食べる魚介類による悪影響が懸念される状況ではないとしており、海外と日本では少し認識が違っているようにも思います。(参照:魚介類中の水銀濃度から魚の食べ方を考える)
誤解7 : 寿司の生魚を食べて死ぬことがある
食べ過ぎはよくありませんが、死ぬことはありません。
誤解8 : 日本食レストランではお寿司しか提供されない
日本人は寿司しか食べないと思っている人もなかにはいます。日本食にもいろんな種類の食べ物があるんですよ!今後、寿司に続いて他の日本食も知られていけばいいですね。
誤解9 : 寿司がヘルシーとなのはお米のでんぷんのおかげ
わさびには殺菌作用があり、お寿司で使われる海苔は30~40%もの良質なたんぱく質を含み、大豆に匹敵するくらいのたんぱく食品です。また海苔は、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、ヨウ素など有効な微量 元素を多く含んでいるため、のりを食べると体内のミネラルバランスを調整する働きもあります。
誤解10: 妊娠中の女性は寿司を食べるべきではない
記事では、妊娠中の女性はバクテリアなどの問題から生魚を食べないようにアドバイスされるが、生魚を使った寿司以外のお寿司を食べればいいと勧めています。ちなみに日本の産婦人科では、妊婦に生魚を食べないように注意するところもあれば、何も言われないところもあるそうです。しかし、欧米など海外では寿司に限らず、生もの全般に注意するように言われるみたいです。