ニューヨークでお寿司が注目され、海外で日本食がブームになってから37年がたちました。日本食はヘルシーでおいしいというイメージを持つ外国人も多く、世界中にたくさんのお寿司ファンがいます。しかし、日本食がブームとなってから横行したのが、中国人経営の日本食レストランです。
パリ20区内でも800軒ありますが、そのほとんどは中国人経営のもの。そして、海外で中国人が作る日本食は私たち日本人から見ると、これを日本食と呼んでいいのかと疑問に思ってしまうような変なところが多いです。そこで今回は、海外の中国人経営の日本食レストランにありがちな「変なところ」の共通点を8つご紹介します。海外でこれらに当てはまるレストランを見つけたら、間違いなく「中国人経営」のレストランです。
寿司&焼き鳥セット

パリの中国人がやっている日本食レストランは必ずと言っていいほど、「お寿司」と「焼き鳥」を出すお店です。お昼のランチには、お寿司と焼き鳥をセットにした「メニュ・ミディ」は定番中の定番。
日本ではお寿司はお寿司屋、焼き鳥は焼き鳥店や居酒屋などで食べるため、両方を一緒に食べるというのは珍しいですが、フランスでは寿司は焼き鳥といっしょに食べるものだと本気で勘違いしている人もいます。私も挑戦したことがありますが、お寿司と焼き鳥はどうも合わないような気がします。海外の焼き鳥は「タレ」が多く、お寿司と合わせるとタレの味の主張が強すぎるような…。どのタイミングで焼き鳥を食べるべきなのかもよくわかりません。
番号で注文

中国人経営店のメニューは、番号が振ってあることがとても多いです。お客さんは「28番と15番を下さい」という風に注文しています。ネイティブスピーカーではない中国人が注文間違えをしないように考案されたものなのかもしれません。
都道府県名が店名
お店の中に入らなくても、中国人経営かどうかを一発で見破れます。中国人の日本食レストランは店名が何と言ってもシンプルで、何のひねりもないのが特徴。特に、「KANAGAWA」、「KYOTO」、「WAKAYAMA」などの都道県名を店名に使っているものが多いです。他にも、「SAKURA」、「KONNICHIWA」、「NINJYA」などいかにも外国人ウケの良さそうなネーミングのお店は日本人経営ではない場合が多いです。
キャベツマリネ
中国人経営の日本食レストランではお寿司を頼んでも焼き鳥を頼んでも、必ず前菜にキャベツのマリネが出てきます。まずいわけではなく、味もそこそこですが、なぜいつもキャベツのマリネなのかと不思議に思います。博多では焼き鳥屋に行くと、最初にキャベツ(酢ベースのタレがかかって)が出てくるのが当たり前ですが、これを真似たものなんでしょうか。ナゾです。

ダシはないが、れんげはあるぞ!
前菜→メイン→デザートという順番で食べるフランス人に合わせて、フランスの中国人日本食レストランでは前菜として、キャベツマリネといっしょに味噌汁がでてきます。しかし、この味噌汁も日本人が作るものとは少し違います。まず、中国人が作る味噌汁はダシがなく、みそをお湯で溶かしただけの何とも深みのない味わいが特徴。マッシュルームが具になっていることも多いです。味噌汁のおわんにレンゲが入っている状態で出てくる点もおかしなところ。
寿司の付け合わせ=白ごはん
中国人経営の寿司レストランでは、お寿司を注文すると一緒に白いご飯もついてきます!テーブルの上は炭水化物だらけ。中国人にとって、寿司はおかずと同じ扱いなのでしょうか。不思議です。
焼き鳥のたれ常備
パリの中国人経営日本食レストランで注文をすると、まず最初にしょうゆと焼き鳥のたれを持ってきてくれます。テーブルの上に常備してあることも。このため、フランス人の中には日本の飲食店には醤油と焼き鳥のたれが置いてあるものだと思い込んでいる人も少なくありません。そして、フランス人は焼き鳥のたれを白ごはんにドボドボ。↑この動画での光景は大げさでもなんでもなく、フランスでは本当にごく日常です。
白米が気持ち悪い
中国人経営のお店の白米は何とも言えない独特の匂いがします。はっきり言って臭いです。お米はもちろん日本米やジャポニカ種ではなく、細長いタイ米のようなものを使用していることが多いため、パサパサぽそぽそとした食感が特徴的です。お寿司の酢飯も極端に味付けが甘かったり、べしょべしょで水っぽかったりします。白米のできに、日本人経営と中国人経営のお店の違いが歴然として現れています。
※注 全ての中国人経営日本食レストランが当てはまるというわけではありません。私は未だ出会っていませんが、中国人経営でもきちんと日本で修行をして、おいしい日本食を提供してくれるお店もあるそうです。