フランスで一番人気のYoutuberと言えば、Cyprien(シプリアン)。2016年現在、884万人以上のYouTubeチャンネル登録者がいます。ニース生まれ、26歳の彼は日本好きな親日家としても知られています。
そこで今回は、そんなシプリアンが「日本の不思議」を面白く説明するビデオを紹介します。彼独自の視点から見た日本は、フランス人らしく皮肉っぽくて、とてもユニークです。
シプリアンが思う「日本の不思議」
「いらっしゃいませ」の連呼
久しぶりに大好きな日本を訪れたというシプリアン。店員が「いらっしゃいませ」と言ってお客さんを出迎えてくれるのは嬉しいことですが、店員全員が常にいらっしゃいませと叫ぶ日本の接客は不思議だそうです。一度店から出て再度入店しても、顔写真のコピーが入店しても「いらっしゃいませ」は健在です。
お寺の地図記号=ナチスのシンボル?
日本のお寺を観光する外国人はきっと驚くでしょう。お寺の地図記号卍マークは、ナチスのシンボルである鉤十字(かぎじゅうじ)、別名ハーケンクロイツに酷似しています。お寺を示す卍がナチスではなく、日本文化独特の幸運を表すものだと頭ではわかっていても、やはりフランス人の彼はドキっとしてしまうようです。
日本語英語
日本人の話す英語は、英語とは違います。日本人による、日本人のための英語です。だから、彼がフィギュアのお店でドラゴンボールを探していた時、Dragon Ballと発音すると通じなかったそうです。日本人はRをLで発音するので、ドラゴンボールはDragon Ballではなく、正しくは Dolagoun Boolou。英語のYesのくだけた言い方、“Yeah”も「いいえ」に聞き間違えられてしまうので、注意が必要です。
味のないパティスリー
日本食が大好きというシプリアン。フランスで日本食と言うと、誰もが「魚料理」をイメージしますが、シプリアンは魚以外の料理も日本には美味しいものが多いと言います。ちなみに彼が好きな日本食は、かつ丼、ラーメン、うどん、お好み焼き、天ぷら、焼き鳥…など。でも、パティスリーは苦手だそうです。
日本にはいろいろな種類、形、色をしたパティスリーがありますが、2つの材料を入れるのを忘れています。それは、バターと砂糖。フランスのパティスリーに比べて、甘さ&カロリー控えめの健康志向が強い日本の菓子パンは、紙を食べるように「味がない」のだとか。
どこを見ても四角い車
日本にはとっても四角いキューブ型の車が多いです(確かにフランスではあまり目にしません)。日本全国どこの道路でもキューブ型の車を見つけられます。このタイプの車しかない道路もあるほどです。なぜ、日本ではキューブ型の車がこんなに増えたのでしょうか。言われてみると、確かに不思議ですね。
交通誘導員がたくさん
日本の道路には、まだまだ驚くべきことがあります。それは、交通整理の人の数。シプリアンは、自分だったらこの仕事は1日すらできないと言います。我慢できずに、誘導灯でスターウォーズごっこを始めてしまうそうです。
ごみ箱がどこにもない!
日本の道を歩いていて、他に驚くことは、ごみ箱がどこにも見つけられないこと。ある朝、食べ終わったチョコレートの包み紙を手に持っていた彼は、そのごみを1日中持ち歩いたそうです。なんと、パリまで持ち帰ったとか!
地下鉄のなかのCM
東京観光をしたシプリアンは、地下鉄に乗る回数も多く、時には長い時間電車の中にいなければいけませんでした。しかし、日本人は凄いものを考えだしました! それは、電車の中のスクリーンに映し出されるCM。このおかげで移動時間は驚くほど早く過ぎていきます。CMに見入ってしまったために、シプリアンは何度も電車を降り忘れてしまったそうです。くっそー、日本人は強い!
おわりに
とにかく日本好きなシプリアン。伝統とモダンが調和したところが特に好きで、4年前に日本を訪れた時から、日本のことを考えなかった日は1日もないそうです。それでは、そんな彼が見た日本を、動画でのぞいてみてください。
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