「愛は国境を越える」
そう信じて23歳でオランダに渡った。しかし現実はもっと厳しかった…。
中国人男性Wang Jiaさんは、オランダに行って初めて気が付きます。
「アジア人男性とデートしている白人女性はほとんどいない」ことに…。
そこで今回は「なぜアジア人男性は白人女性にモテないのか?」の理由を3つ、彼自身の体験談と研究を元に説明した動画を紹介します。彼のセオリーをあなたはどう思いますか?
アジア人男性が白人にモテない3つの理由
アメリカ合衆国国勢調査局のデータによると、白人と結婚するアジア人女性の数はアジア人男性の3倍だということがわかりました。世界がグローバル化し、国際結婚も珍しくなくなった現在でもこのような差が出てしまうのはなぜでしょう?Jiaさんいわく、それには3つの理由があると言います。
理由1:アジア人男性に対するステレオタイプ
Jiaさんの職業は工学博士。自己紹介の時にこれを伝えていたことがマイナスだったと、後に振り返って感じたそうです。
ちなみに全米最大出会い系サイトの「Okキューピッド」の調査によると、全ての人種のなかで女性に最も人気がなかったのは「アジア人男性」。本当なのかを確かめるべく、Jiaさん自身もOkキューピッドに登録するもオランダ人女性からの返信はゼロだったといいます。
これには、欧米のメディアが植え付けた「アジア人男性に対するステレオタイプ(固定観念)」が影響しているのではないかと彼は考えます。アジア人男性と言えば内向的で、オタクで、ガリ勉で、とにかく”セクシー”じゃない…。そんなイメージを持たれやすいのだとか。
でもここであきらめるのではなく、ステレオタイプの反対の行動をとることが大切だと彼は語ります。女性に「オタク」だと思われているならスポーツをしている姿を見せるなど、ステレオタイプにはまらない行動をとることで目立つことができ、女性が無意識に思うステレオタイプを払拭することができると言います。
理由2:文化の違い
Jiaさんは欧米社会にも比較的すぐに馴染め、違う環境に適応する能力が高いのにも関わらず、どうしても変えられないことが1つだけありました。
それは「社交的な場で恥ずかしい思いをすること」に対する恐怖です。中国の文化では「面目を保つ」はとても重要で、彼の人間性にも根深く染みついたものでした。しかし、欧米社会で「人前で恥をかきたくない」という気持ちが強すぎると、大胆で果敢な行がをなかなかできなくなってしまうのです。
そして、とうとう周りの欧米人に「あなたは自分に自信がない」と言われるようになってしまいました。しかし、実際には「自分に対する自信」の定義が欧米のものとは違っていただけで、Jiaさんは欧米人のように自分への自信を”見せる”ことをしなかったというだけでした。
そこでJiaさんは気が付きます。それは「自分に自信があるところを女性に”見せない”と、女性の目には常に”シャイな人”として映ってしまう」ということでした。
理由3:肉体的な違い
ここでは「サイズ」の違いを問題にしているわけではありません。しかし、彼はオランダに行って初めて「愛情」を肉体的に表現しなければいけないということに気が付いたのです。
とはいえ、女性のほうから最初にアプローチしてくるということはほぼありません。男性のほうからさりげなく愛情をスキンシップで伝えなければいけないわけです。そして、恋愛というのは他の社会的なスキルと同様「経験値」がとても重要な役割を果たします。
世界No.1 コンドームブランドdurexの調査によると、中国は初体験の年齢が欧米より4-5年遅いという結果になっています(ちなみに日本の場合は1-2年遅い)。これは大きな差だと彼は言います。恋愛では「経験」が大切。

彼は女性との肉体的な接触を学べる場所はないかと悩んでいたところ、フィンランドの女性に「それならいい場所がある」と教えられました。それが、サルサパーティーです。
ここで初めて彼は、「アジア人男性である利点」を経験することになります。それは、白人アメリカ人以外の男性はダンスが上手い(黒人のおかげ)ということ。というよりも、「アジア人男性の踊りは上手い/下手」の偏見がないからこそ、音楽が流れた途端に自信があるふりをすればいいと学んだそうです。
音楽がなったら一度も躊躇することなく、自信たっぷりに女性の前に手を差し出す。自己紹介をしたり、話をする必要もありません。すぐに女性と身体的に触れ合うことができ、これはとてもいい練習になったと語っています。
しかし、理由を知ってもモテないのが現実だった…
アジア人男性に対するマイナスなステレオタイプ、文化的な違い、身体的な違い。これら3つの理由はどれも自分の努力次第でどうにかなるものだと彼は語ります。しかし、チャンスが0%だったものを5%にする程度で、現実はなかなか難しいと彼は言います。
セオリーを実行に移すこと、これが大切です。そのためにはまず、女性に話しかけてみることから。
「女性にモテる方法」を考えすぎたり、女性の好みに不満を言ったり、この不公平な恋愛の世界のことを考えすぎるのはやめましょう。アジア人男性として、彼は女性に拒否されることが多いことを受け入れた彼は躊躇することなく、当たってみることが一番大切だと彼は学んだそうです。
You will never know if this time, you will succeed.
話しかけてみないことには、成功するかどうかなんてわからないんですから。
29歳になっても彼女ができずに一旦帰国
ずっとパートナーを探すも、29歳になっても彼女ができなかったJiaさん。恋愛を少し休憩しようと、中国に一時帰国します。
中国に帰ればパートナーを見つける確率は格段に上がります。ステレオタイプもなければ、文化だって同じ、身体的な接触だって必要ないのですから。そこで彼は、サルサダンスを一緒に踊ってくれる運命の女性に出会います。
それが彼の妻のドイツ人女性です。中国に帰国したところで、白人女性と結婚に至るというのもなんとも皮肉なオチですね。
最後に彼はこう締めくくります。
誰かに出会って、そこでその人と繋がりが生れそうなら、Do it!!
絶対に躊躇するな。