普段外国人に接することの少ない日本人は外国人と接すると無意識のうちに、日本人とは違う態度で接してしまいがちだといいます。 “特別扱い”を良く思う外国人もいれば、不満に思う外国人もいるようです。そこで今回は、外国人の友人の意見や海外ブログ、海外サイトなどを参考に「日本人が外国人に接するときの態度の違い」について、外国人たちの意見を集めてみました。国際化する社会の中で私たち日本人が今後“日本人ではない人”に対してどういった対応をすべきなのか、ヒントになればと思います。
● 「日本に住んで3年半になるけど、日本人は平均して“日本人には見えない”外国人に偏見を持っている。外国人はみんな日本語が話せないと思っている。3年も通っている弁当屋の店員は未だに僕に対して、まるで僕が日本語を理解できないかのような話し方をしてくる。」 (ベルギー人、男性)
● 「日本の社会が調和で成り立つ社会だから、欧米に比べて偽善的に映るのは仕方のないことだと思う。」 (フランス人、男性)
● 「教育に問題があると思う。日本では他の人種や文化に関する教育がされていないのでは?」 (アメリカ人、女性)
●「“箸遣いがうまい!”、“日本語上手ですね!”と褒められるのは最初は嬉しいけど、長く日本にいると馬鹿にされているような気分になる。」 (オーストラシア人、男性)
● 「私はフランスに5年住んでいるけど、日本では中国人と名乗るより、フランス人と名乗った方が“外国人扱い”してくれた。日本人にとっての外国人は、白人とか黒人とか見た目にもわかりやすい人たち。」 (中国人、女性)
● 「お店やレストランのお客様として外国人に接する場合は日本人に対する接し方より良いと思う。ただ、そうじゃない場面では日本人より地位の低いマスコットとして扱われているような気持ちになるときがある。」 (オランダ人、男性)
● 「“これ、アメリカにもある?”っていう質問を何度も色んな人にされるのは、正直ウザい。第一、僕はアメリカ人じゃない。」 (デンマーク人、男性)
● 「僕は“外国人扱い”されるのはいいと思う。日本人の外国人扱いのおかげで、外国人は日本語会話の練習にプレッシャーを感じないでいられるのだと思う。」 (ブラジル人、男性)
● 「日本人はみんな親切なんていう幻想を抱いて日本に来ると、そうではなかった場面に遭遇した時のショックが大きい。これは僕の経験談だが、みんな親切な国なんてない。」 (イタリア人、男性)
● 「外国人が少ないのだからしょうがない。」 (スコットランド人、男性)
● 「日本のドラマやアニメに“外国人”が登場することがあるけど、大抵がすごいバカな人に見える。まるで外国人とはこういうものだと言っているような気がして、非常に不愉快。」 (アメリカ人、男性)
● 「アメリカやヨーロッパのように移民が当たり前にいる国ではないからね。それに加え、内と外を分けたがる日本人の国民性がある。だから日本人は外国人を日本人と同じように接することができないのだと思う。」 (アメリカ人、男性)
● 「それでも日本人は外の世界への関心が高いから、今後変わっていくのだと思う。」 (イギリス人、男性)
● 「当たり前だけど、全ての日本人に当てはまるわけではない。海外に交換留学していた日本人なんかは日本人も外国人も平等に接する。おそらく、違う人種に接した経験値がこうさせるのではないかと思う。」 (アメリカ人、男性)
日本人は日本人に接するときと外国人と接するときの態度が違うと感じる外国人は少なくないようです。日本人の態度が変わっても、それを良しとする人、不満に思う人、ウザったく思う人など人によって様々なようです。あなたは日本にいる外国人にどのように接するべきだと思いますか?