子どもたちの夏休みも始まり、旅行の季節がやってきました。今年の夏休みは海外旅行に行こうと計画している人も少なくないのでは?筆者も年に1~2回は海外旅行していますが、そのたびに思うのは『旅行にはコツがいる』ということ。知っておいて得する情報や、為になる裏ワザなどはぜひ身につけておきたいものです。
そこで今回は、世界旅行を3年しているアメリカ人トラベラー、マチューさんのブログより、彼の経験から判明した”旅行を最大限に楽しむためのコツ”を30ご紹介します。彼の提案することは、筆者も読んでいて「なるほどその通りだなぁ」と納得してしました。
コツ1:忍耐力は大切だ
自分ではどうすることもできないことにイラつくのはやめよう。人生は短い。バスに乗り遅れても大丈夫!次のに乗ればいい。時には予期しなかった大変な事態になってしまうこともあるけど、それも人生。そんな時は「これより最悪にならなくて良かった!」とポジティブに考えよう。
コツ2:早起きすべし
旅先で人ごみを避けたいのなら、日の出とともに起床すべし。朝は空気が澄んでいるのでいい写真が撮れる。誠実で真面目に働いている人が朝早く起き、地元のスリや犯罪集団も朝から活動している人は少ないので、安全な時間帯でもある。
コツ3:笑ってやれ!
新しい場所を旅するあなたはきっと、馬鹿みたいに見えてしまうこともあるだろう。そんな時は恥ずかしがるのではなく、自分で自分を笑ってしまえばいい。僕がグアテマラのバスに乗車中、どうしても小便がしたくなって運転手にお願いし、バスを一時停車してもらった時は、地元の人に大笑いされたけど、これがきっかけで新しい友達ができて、よかったよ。
コツ4:現金を忍ばせておく
何だかんだで、現金が世界のキングだ。何か緊急の事態にあった時のために、現金を荷物のなかに忍ばせておこう。日本円で数万円ぐらいの額を用意しておくといい。財布を無くしたり、クレジットカードが使えなくなったり、ATMのなかにお金が無くなってしまった時などに、備えを用意して良かったと気づくはずだ。ソックスの中や靴のインソールの下など、わかりにくいところがいいだろう。
コツ5:現地の人に出会うべし
旅行者とばかりではなく、現地の人と会話するように努力しよう。基本的な英語なら世界中どこでも通じるし、ハンドジェスチャーなどを加えれば何とかなるものだ。旅先のことはそこに住んでいる人から学べ。単なる景色を見るだけよりも、きっと素晴らしい経験ができるはずだ。
コツ6:スカーフを持っていけ
薄手のスカーフは旅先で何度も使った一番役に立つ旅行アクセサリーだと思う。日差しをカバーしてくれたり、間に合わせのタオルにもなる。アイマスクにもなるし、風呂敷のように荷物を包んで運ぶことも可能だ。
コツ7:”日常”を観察する
旅先の”リアル”を知りたいのなら、公園で1時間座ってみたり、人が行きかう街角で人間観察をしてみるといい。頭の中の雑念を消して、瞑想してみる。におい、色、人間のふれあい、音…。あなたがそれまでに気が付きもしなかったことを発見しちゃうかも?
コツ8:何でもバックアップ!
僕がパナマでノートパソコンを盗まれたときは、大切な書類や写真のバックアップをしていたので、何とか大切なデータを失わずに済んだ。旅行では大切な身分証明書はデジタルのデータと紙のコピーの両方を持っておこう。パスポートやビザ、運転免許証、出生証明書、健康保険カード、シリアル番号、緊急連絡先の電話番号などは必要なデータだ。これらのデータはパソコン内だけではなく別にハードドライブの中に保存しておくこと。インターネット上に保存できるものはしておくといい。
コツ9:笑顔であいさつ、これ基本
現地の人との会話に困ったら…?現地の人が不親切だったら?おそらく原因はあなたの振る舞いでしょう。僕の一番大切にしている旅行のコツは、通りすがり際にアイコンタクトをして微笑むこと。もし相手が微笑み返してくれたら、現地の言語であいさつをしましょう。これが新しい友達をつくる最も手っ取り早い方法です。
コツ10:たまには派手にお金を使ってみる
僕は旅の資金を最大限価値あるものに使用するブジェットトラベルが大好き。ただ、ずーとそれを続けているとだんだん、飽きてくる。なので、たまには予算をオーバーしてみることも良い刺激になっていいと思う。いいホテルに滞在して、美味しいファンシーなレストランで食事する…。これもまた旅の楽しみだね。
コツ11:広い心をもつ
自分たちとは違った生活習慣を持っている人たちを決して批判してはならない。あなたが賛成しない意見にも耳を傾けるべし。自分の価値判断が正しく、他の人は間違っていると決めつけるのは高慢だ。共感力をつけ、相手の立場になって考えるようにしてみよう。違った可能性や機会、人間、提案、興味…。わからなければ質問する。互いから学べることが多くて、驚くことになるかも。
コツ12:写真はいっぱい撮っておけ
旅先での出会いは一生に一度のもの。出会う人も目にする光景も人生で一度きりだ。だから写真はたくさん撮っておけ。写真があれば後で思い出せるし、家族や友人に思い出を語れる。写真の撮りすぎで変な人だと思われるかも?なんて思うな。あなたはかっこつけに旅行しに来たわけじゃないし、誰もそんなこと気にしていないぞ。
コツ13:必ず道はある
不可能なことなんてない。道に迷ったり、トラブルに遭遇しても、あきらめるな!必ず道はある。「それは無理だよ」なんていう人の話は聞くな。まだ最良の解決策や良い人に出会えてないだけだ。忍耐強くなろう。
コツ14:カウチサーフィンを利用してみよう
海外旅行などをする人が、他人の家に宿泊させてもらう(カウチをサーフさせてもらう)という形式の相互的な思いやりや信頼による制度。旅先の国のことを深く知りたいのなら、現地の人の所に泊まらせてもらうのが一番の方法だ。2009年9月の時点では、200か国に亙る130万人のメンバーがいる。面白いし、安全。
コツ15:ボランティアもしてみよう
ボランティア活動に参加してみるのもいい。その国のことも、そこに住む人のこともより深く勉強できる。Grassroots Volunteeringというサイトには世界中のボランティア募集の情報が掲載されていて、おすすめだ。
コツ16:耳栓は旅行必需品
旅先で騒音がうるさくて眠れないという経験がありますか?耳栓は機内でも使え、どこに行っても役立つ旅行必須アイテム。小さいのでバッグに入れておいて損することはないはず。
コツ17:恐れるな
世界はメディアが大々的に報じるほど危ないところではない。細心の注意を払うことは必要だが、それにばかり気を取られてはもったいない。女性も同様。僕の意見に賛成してくれる女性トラベラーにこれまでたくさん出会ったから。
コツ18:わざと迷子になってみる
観光地だけではなく、そこに住む人たちの”生活感”を知りたいのなら、自分で見つけに行くしかない。一番の方法は、どこに行ってるかわからないけど、歩くこと。泊まっているホテルの住所をメモした紙を持っておき、帰りはタクシーで帰るとして、ただただ気の向くままに歩いてみよう。
コツ19:ローカルフードを食べるべし
メキシコ料理の味がわかると思っている人ほど、本当はわかっていない。ローカルフードを少しずつ全部味見してみよう。現地の人におススメを尋ねてみよう。行列ができている屋台には必ず並んでみよう。
コツ20:イエス!と言う人になれ
直感的に行動し、イエスと言って様々なチャンスをつかもう。現地の人に招かれたとき、新しいアクティビティに挑戦するとき、あることすら知らなかった場所へ踏み入るとき…。このような計画も予期もしていなかったようなシチュエーションが旅の素晴らしいスパイスになり、後に”最高の思い出”として残ることが多い。旅する時に出会った見知らぬ人の親切を受け入れなさい。色んなチャンスが巡ってくるから。
コツ21:ゆっくりゆっくり
6か国を6週間で回るような忙しい旅行はやめなさい。その土地をじっくり見て回って初めて素晴らしいものに出会うから。僕の旅で一番心に残る出来事は着いて数日以内に起こったことではない。楽しみを最大化するために、ひとつの場所に長くいるという選択をしよう。
コツ22:メモを取るべし
僕は記憶力があまりよくない。3年前に世界旅行を始めたときは、日記をきちんとつけていなかったのだが、それを今はすごく悔やんでいる。出会った人の名前、会話の内容、新しい経験で感じたこと、街のにおい…。これらの情報は特に書き留めておくと良い。
コツ23:自分の殻を破れ!
不安になってしまうようなことに挑戦してみるべし。こういった経験を重ねていくと、不安そのものを持たない人になってしまう。知らない人に話しかけるのが苦手な人は、みんなに話しかけろ。よく知らない食べ物を食べるのが怖い人は、ゲテモノを食べてみろ。
コツ24:計画しすぎない
僕は読者から、どこそこに何日間滞在すべきか?といった質問をされることがあるが、これは非常に困る質問だ。わからない。僕の場合、ニカラグアは素通りするつもりでいたのに、結局は4ヶ月間そこに住んだこともある。僕のアドバイスとしては、スタート地点を決めて、旅先ですることを1~2決めるだけでよし。あとの成り行きは天にまかせよう。
コツ25:少なく荷造り
あなたが旅行に必要だと思っている荷物の半分はいらない。旅を重ねるほど、少なく荷造りをするのがうまくなる。僕の最初の旅行バッグは70リットルで、今は50リットルだが、3分の2は空いている。「これは必要かな?」と迷うものは、大抵必要ない。それに旅先で本当に必要になったものは、現地で買うこともできる。荷造りは少なめに、これは鉄則だ。
コツ26:ポッドキャストを聴いてごらん
ポッドキャストは素晴らしい。僕はバスで10時間の移動をする時などによくポッドキャストを聴いているけど、時間があっという間に過ぎてしまう。色んな著名人の面白い意見が聴ける番組などは本当に勉強になる。僕の長旅のお供はポッドキャストだ。
コツ27:身体のケアは入念に
旅先でいろいろな場所へ移動していると、つい自分の体のケアが二の次になって怠ってしまう。しかし、自分の体は大切にしよう。当たり前のことだけど、よく寝て、こまめに水分補給をし、健康的な食事をして、日焼け止めクリームを塗って、歯を磨いて、よく運動する。とても大切。
コツ28:家族や友人に連絡を
実家の家族や友だちに時々電話をすることを忘れずに。新しい人に次々と出会う旅というのは寂しいものではないが、これら旅先での出会いというのは一時的なものが多い。だから、本当に強いきずなで結ばれた大切な人を大切にしよう。
コツ29:マイナーな場所に行ってみる
観光客がいないマイナーな場所に行ってみよう。僕の旅で、思い出に残る出来事というのはほとんどがよく知られていないマイナーな場所であったことだ。観光名所ではないからと言って、行き先から外すようなことはしない方が得だ。
コツ30:もっと旅行しよう!
世界旅行を3年してみて僕は気付いた。「自分は仕事があって世界旅行なんて到底無理だけど、君は実現できてラッキーだね!」という人がどんなに多いことかということに。仕事が忙しいだの、ペットに餌をやる人がいないだの言って、みんな世界旅行ができないと言うけど、僕が「じゃあこうしてみれば?」と言っても、結局のところ行かない人が多い。
なぜだろうか?それは怖いからではないだろうか。
いつか世界旅行がしてみたいと考えている人は、いつまでたってもしない。誰もが僕みたいに世界を放浪してみるべきだとは言わない。ただ、今よりちょっと”外に出る”ようにしてみたらどうかと思う。週末に県外へ出かけてみるだけでもいい。そうすれば、次には近隣国に旅行に行ける。
新車やアイフォーンなどはいつでも手に入る。本当に旅がしたいのなら、いつでもできるはずだ。キャリアブレイクも可能。あなたのペットは友だちが見てくれるかもしれない。
世界はもっと大きく、美しく、わくわくすることで溢れる魅力的なところだ。”今”、旅しよう。