日本人は「他人の目が気になる」とよく言われますが、日本に来た外国人も日本で生活していくうちに他人の目が気になるようになるそうです。日本人男性と結婚した日本在住のアメリカ人女性、グレイスさんも最近少し自意識過剰になったと語っています。
日本で生活していると、毎日自分が外国人であることを思い出します。お店の店員さんは値段を英語で教えようとしますし、一人で電車に乗っていると、見ず知らずの人に”どこの国の方ですか?”と聞かれることもあります。レストランやショッピングの時も、日本語で話しかけているのに英語で返される始末。やはり私はどこにいっても外国人ということで、目立ってしまうようです。目立つから余計に自意識過剰になり、他人の目を気にするようになるんです。
日本人とは違った意味で「他人の目が気になる」というグレイスさんですが、それには理由があると言います。そこで今回は、外国人ブロガーグレイスさんが語る「日本に住む外国人が他人の目を気にして自意識過剰になってしまう理由」を5つご紹介します。
1. 思わず高笑いしてしまうから
「アメリカ人は声をあげて豪快に笑う」といいますが、反対にアメリカ人から見ると、「日本の女性は口に手を当てて笑ったり、どちらかというと控えめ」だといいます。「日本人とアメリカ人の女性の笑い方は違う」ということを記事を読んで知ったグレイスさんは以降、”日本人のようなおしとやかな笑い方”に挑戦してみたそうです。
2. 瞳を隠しても鼻で外国人だとばれるから
日本では日本の「美しさの基準」というものがありますが、そのどれにも当てはまらないというグレイスさん。彼女いわく、特に鼻の大きさが「日本人の美しさの基準」からかけ離れていると言います。
自分が外国人であることを忘れて、完全に日本社会に溶け込みたいときはサングラスをして瞳の色を隠すようにしているんだとか。それでも結局は、鼻の高さで外国人だとばれてしまうそうです。
3. 自分サイズの洋服が見つからないから
海外で洋服を買ってきてみたけど、自分の体のラインに合わなかったという経験はありませんか?これと同じことが日本に住む欧米人にも当てはまるそうです。日本で売られている洋服は日本人の体型に合ったサイズ&デザインなので、欧米人が着ると袖やパンツの裾の長さが短すぎたり、肩周りが窮屈すぎたりして、ちぐはぐなのだとか。
4. 外国人ホステスに間違われている気がするから
日本人の友人に、「ブサイクな外国人女性は英語の先生で、美人な外国人女性はホステスをやっている」と言われて以来、ますます容姿が気になるようになったと語るグレイスさん。
実際に、ドレスアップして東京の街を歩いていたら、サラリーマンに「ハウマッチ?」と聞かれたことがあるそうです。「ホステスさんですか?」と聞かれたり、「一緒にうちまで来ませんか?」と誘われたこともあるのだとか。
5. 自分の瞳の色を見つめて、「やっぱり明るいな」と再確認する
ロードオブザリングの主演のイライジャ・ウッド のようなブルーグリーンの瞳をもつグレイスさん。日本に来るまではそんな自分の目の色が好きだった彼女も、日本に来てからは「周りの人との目の色の違い」が気になるようになったと言います。
例えば、明るいところで撮られた写真。他の日本人の目ははっきりと写るのに、グレイスさんの目だけが写らないということがあるそうです。さらに日本人に「目が青いね!」、「カラコンしてるの?」といった質問をされるたび、居心地が悪くなるのだとか。
さいごに
確かに、外国人女性は日本で目立つだろう。目立つから自意識過剰になってしまうというのもわかる。どこの国にいても、「外国人」というのは何かと面倒だ。