筆者は学生の頃、留学生アドバイザーのボランティアをしていました。その頃から、日本に興味をもってやって来る外国人との交流が多いほうですが、留学生を見ていて気がつくことがあります。それは…
日本人になじむ外人となじめない人は、はっきりとわかれてしまう。
ということ。周りの日本人とすぐに打ち解けてしまう外国人もいれば、日本語も上手で、他の在日外国人と仲良くできるコミュニケーション能力はあるのに、なかなか「日本人とは」うまく打ち解けられない人もいます。
日本人に好かれやすい外国人には共通点があるのです。日本の学校で英会話教師をしているLagunaさんも、「日本で日本人に好かれる外人になるにはある心構えが必要」だと語っています。そこで今回は、日本好き外国人向けサイトTofuguより、「職場で日本人に好かれるクールな外人になるため方法」を10紹介します。海外で生活している方にも参考になるヒントです。
職場では愚痴らない
愚痴や不平不満は、日本に住んでいる人とではなく母国の人とするようにしましょう。すぐに解決できるような問題や話し合ってでも解決したいことなどではない限り、愚痴は笑いに代えて話すようにした方が無難です。
日本人に同化しよう
日本で生活している外国人の中には、「何で日本人は~なんだ、おかしい」と言う人がいますが、昨日来た外国人のために日本人が変わってあげるというのも、とてもおかしな話です。
アメリカでは、「英語も話せない外国人をどうして受け入れなきゃいけないの!」、「外国人のせいでこの国はめちゃくちゃになった」、「英語を話せないなら、国に帰れ!」と言う人もいますが、日本にいる外国人というのはほとんどがこう言われてしまう立場の人です。英語圏の人は「英語は世界共通語なんだから話せて当然だ」と思うかもしれませんが、英語なんて話せなくても何千年もうまくやっていけている国だってあるわけです。
日本にいる外国人は完全に日本人になる必要はないですが、日本人に同化しようとする姿勢を見せるのは大切なことです。カラーシャツを着て職場に行っても、ポロシャツは着ない。日本人のように礼儀正しい振る舞いをする。アメリカ人のスタンダードでは“変”に思えても、同化する努力をしてみるようにしましょう。
「外人だからできなくてOK」ではない
日本人はとても親切だと外国人はよく言いますが、これは何か失敗したり、できないことがあっても、「外国人だからしょうがない」と許してあげる人が多いからなのかもしれません。
Lagunaさんも、これまで日本で何か失敗してしまったら、「すみません、日本人じゃないので」、「ごめんなさい、外国人なので」と言えば大抵のことは許されてきたと言います。
しかし、いつもいつも「外人だからしょうがない」で済まされる人にならないというのが日本人に好かれる外人になるために大切なことだとLagunaさんは語ります。「外国人なのでできなくてもいいですよ」と言われた場合でも、“日本人と同じやり方をする”と主張しましょう。日本人に尊敬される外国人になるためには重要だそうです。
毎日会う人に挨拶しよう
Lagunaさんが働いていた学校では、毎日物珍しそうに見つめてくる子どもに感じよく挨拶をするようにしたそうです。すると、その子どもたちはジロジロ見るのをやめ、優しく挨拶してくれるようになったのだとか。
日本の地方にいる外国人は物珍しさからジロジロと見られることがありますが、不機嫌になる代わりに感じよく自分から挨拶すると、日本人のほうも優しく接してくれるとアドバイスしています。
自分の国の文化をシェアする
日本人に同化するように努めることも大切ですが、自分の国のことを日本人に教えてあげるのも仲良くなるために大切なこと。日本と母国の違いを日本人に教えてみると、喜ばれます。この時、「世界中ではこうやっているんだよ」という上から目線にならないように注意。
お土産文化を有効に使う
連休にどこかに出かけたとき、職場の人に配るお土産。欧米ではあまりないこの習慣ですが、日本で働く外国人はうまく活用して日本人との職場の人間関係を築いていくようにしましょう。
お土産を渡すときに大切なのは、仲のいい人だけでなく「全員」に渡す配慮だとLagunaさんは語っています。
職場の飲み会には必ず参加する
日本で働く外国人が嫌われてしまう原因のひとつが、「職場での飲み会に全く参加しない」だそうです。職場の人とのつきあいは、欧米と日本では大きな違いがありますが、職場での飲み会に全く参加しない外国人に不満を抱く日本人は多いようです。
職場での飲み会は、外国人であっても「グループの一員」になれるまたとないチャンス。外国人の同僚を誘う日本人も、飲みニケーションの意義を教えてあげるといいでしょう。
飲み会では飲みすぎない
職場での飲み会が多いわりに、飲んで行儀が悪くなる人には厳しい日本人。職場の飲み会で大きな声で暴れたり、トイレではいたり、記憶を失ってしまうような人は問題児だと思われてしまうので注意。次の日には忘れたように接してくれる同僚も、決して忘れてくれたわけではありません。
小さなお願い事をする
小さなお願い事を時々して、「人に頼る」のは日本社会でうまくやっていく上でとても重要なことです。漢字の読み方を聞いてみれば、相手の日本人は親近感を抱いて、距離を縮めやすくなります。お菓子の差し入れなんかも有効です。
頼りっきりにならない
わからないことがあれば日本人に頼ってもいいですが、頼りっきりになっていては尊敬されません。日本人の同僚の助けなく仕事をこなせるようになれば、外国人であっても「日本社会の一員になってきている」と感じてもらえます。そうすることにより、日本人はより「あなたを助けたい」という気持ちになるのです。
おわりに
なかには「そりゃ当たり前でしょー!」と突っ込みを入れたくなるような項目もありましたが、外国人からすると当たり前ではないのかもしれません。職場に外国人がいて、どうにも外国人が周りの人に打ち解けてくれないと感じている人は参考にしてみてください。
写真:Kim Ahlström
くだらない文化ばかり。日本人でさえ本音ではやりたくないようなことばっかじゃねーか
>>りょーへい
確かに一見無駄なことかもしれないけど、社会性の面から見たら
円滑なコミュニケーションをとるためのひとつの有用な手段ってのはあるかもよ。
日本は決して個人主義でここまで発展したわけじゃない、協調や和と尊ぶ生活を何年もしてきて
その精神こそここまで日本が発展できた理由のひとつだと思う。
全ての日本の行動を否定するのは愚かなことだよ
なんだよ。飲み会には参加するとかさ。そんなのスタンダードにするな。お土産もいらん。
仕事まじめにやってりゃいいよ。
最近は飲み会も下手するとパワハラにあたるのでね