この5年間で日本の人口は約95万人減った。安倍政権が「一億総活躍社会」の具体的目標に掲げる「希望出生率一・八」に向けて少子化対策の一環として、祖父母から孫までの「三世代同居」に対応する住宅の新築・改修費に国が補助金を出す新制度が検討されている。
内閣府は毎年移民20万人を受け入れるという人口穴埋め策も考えられたが、実際にデータ上の人数を増やしたところで長期的に見て本当に人口減少にストップがかかるとは言い切れないのではないだろうか。そこで今回は、「移民を受け入れることによって日本の少子化問題は解決できると思いますか?」という質問に寄せられた実際に日本で“移民”として生活している日本在住外国人のコメントを紹介する。
あなたは、少子化対策としての移民の受け入れに賛成ですか?
paulinusa
JeffLee
trouble
Ken Gtwo
NZ2011 僕は日本に教養のない人がたくさん入って来てほしくはないな。今の日本の不景気を考慮すると、日本に入ってくる移民は日本が求めているような移民のタイプではないだろうし。
日本には「外国人嫌悪」があるし、これは別の問題だけど、移民の受け入れが少子化対策につながるかどうかはわからないね。ただ、賃金を上げたり、休暇を増やして意味のないストレスを減らしてあげない限り、日本はそのうち本当に消えていくと思うよ。

katsu78
WilliB
erlols
良い政策があれば、出生率を改善できる。でも問題は、日本の官僚たちが少子化対策をして批判を浴びたり、対策をして失敗したくないからこの問題を避けていることにあるんだよ。
Reckless
FightingViking

fondofj
goldorak
いずれにせよ、日本は第三世界からの移民(出生率の高い国)を受け入れたいとは思っていないでしょう。受け入れたところでどこに住ませるの?何もない田舎?仕事はどうするわけ?人口が1億5千万の多文化国家になったからといって、幸福な良い国ニッポンになるとは限らない。
終わりに
日本に住む外国人は自ら移民でありながら、少子化対策を目的にした移民の受け入れには反対という人が多いようである。参考にしたJapanTodayは英語のサイトなので、ここで紹介している意見は英語圏からの外国人のものだから、ほとんどが先進国出身のものだが、彼ら曰く、発展途上国から移民を受け入れたところで長期的には出生率の上昇にはつながらない。
ちなみに、フランスに住む移民である筆者も少子化対策を目的にした移民の受け入れには反対だ。単純に他所から人を入れるという安易な方法に頼るのではなく、子どもを産みたくなる社会づくりをしていくことが先決だと思うからである。Recklessさんが言うように、いくら移民を受け入れたとしても、今の日本では先進国出身の外国人は日本で子どもを育てたいと思わないかもしれない。それならば、移民の受け入れなんて本末転倒どころか、マイナスでしかないと思う。