ホームつきあいカップル国際結婚したらどちらの国に住む?幸せになる6つの判断基準

国際結婚したらどちらの国に住む?幸せになる6つの判断基準

国際結婚をしたら、「どちらの国に住むか」が夫婦で最初に話し合うことではないでしょうか。男女ともに相手の国に住んだ経験があるというケースは稀なので、これはなかなか難しい問題です。海外でやっていけるのか不安で、なかなか結婚の決断ができないという人も少なくないでしょう。

実はマダムリリーも結婚して7年間、何度もこの話をフランス人の旦那としてきました。その度に、私たちが「これを考慮すれば幸せに近づくのでは?」と考えてきた判断基準があるので、今回はそれを紹介しようと思います。日本と海外、どっちに住んだほうがいいかはカップルによってそれぞれ違います。今、どちらに住むか悩んでいる国際結婚カップルは参考にしてみてください。

※前提
判断基準には、個人の努力でどうにでも変えられるもの(語学力や友人作り)などは加えていません。海外に適応できるかどうかも個人の努力によるので、ここでは夫婦のどちらともが海外に適応できることを前提にしています。

 

気候

どう頑張っても変えられないもの一つが気候です。気候には慣れることもできますが、例えば北海道出身の暑さが苦手な人が沖縄県に住むのは難しいように、いくら頑張ってもどうにもできない生理的な相性もあります。それだけ、気候があなたに与える心理的な影響は計り知れないのです。そこに暮らしていけないほど不快な気候だと思う場合は、居住を考え直したほうがいいかもしれません。

ちなみにマダムリリーは、日本の夏が大の苦手です。高温多湿な国や、季節が夏しかない国では生活したくないなぁと思います。パリは基本的に毎日が曇り空で、なかなか太陽を拝むことのできない憂鬱な天気が多いですが、湿気が少なく、1年を通して過ごしやすい気温という利点もあるので、「許せる範囲」だと思っています。

お金

国際結婚夫婦の「母国で生活する人」のほうが、出世しやすいのは言うまでもないでしょう。実際に、海外でお金持ちになった日本人もいますが、これはごく稀なケースです。どちらの国で生活した場合でも、外国人である人のほうが出世や収入と言う面では不利になってしまいます(日本と経済レベルが同じ場合に限る)。あなたと配偶者のどちらが出世しそうかを見極め、稼ぎ頭になりそうな方の国に住めば、家計の収入としては最大化できるのではないでしょうか。特に、国際結婚の場合は、帰省や滞在許可書の更新のたびにお金がかかります。同じ国籍の者同士の結婚よりも出費がかさむので、お金という判断基準を設けておくのは大切です。

しかし、もちろん幸せの基準はお金ではありません。収入が多少少なくなっても、他にそれをカバーできる利点がある場合は、お金という判断基準は後回しにできるでしょう。

治安

日本以外の国に住む場合、最大のネックとなるのが「治安」ではないでしょうか。やはり、生活するなら日本と同じように安全な国で暮らしたいと誰もが願うのではないかと思います。日本より治安がいい国は稀なので、判断のポイントは、「相手の国の治安が許容範囲か否か」です。

例えば、パリは東京に比べて治安が悪いですが、「危険な場所や人に近づかない」、「終電時刻を越えたら出歩かない」などの基本的なルールさえ守れば、日本と同じように平和に暮らしていけます。本人が気を付けていれば、自分の身は守れる場合がほとんどです。しかし、国によってはそうではないケースもあるので、治安の悪さが生活に支障をきたすほどのストレスになってしまわないか、判断したほうがいいでしょう。

家族の在り方

どちらの国に住むかで、家族の在り方も大きく変わります。例えば日本で生活する場合、保険や不動産、税金、契約、行政関係の書類の手続きは全て自分で担うことになります。漢字が読めない外国人配偶者に「これはどういう書類で、どんな手続きをしているか」を口で説明しなければならず、基本的には相手に頼れません。重要な決定事項はあなたが舵をとって決断していく形になるのです。

また、居住国によって、家族・親せきとのかかわり方も大きく変わります。居住国の家族・親せきと密接な関係になるのは明白で、自分たちの子どもが誰と、どの程度関わっていくのかも居住国によって決まります。早い話が、子どもに日本のお正月と海外のクリスマスのどちらを優先的に与えたいかということになっていきます。

子どもに親せき家族に愛されているという実感を与えたいのか、面倒な親せきづきあいは出来るだけ避けてストレスを減らすのか…。相手の家族と自分の家族、どちらとより仲良くなったほうが得か。理想の家族の在り方を話し合う必要があるでしょう。

働き方

マダムリリーがフランス永住を決断した最大の理由がこれです。フランスでは年に5週間のバカンスが与えられていますが、これがあるのとないのとでは国際結婚カップルにとっては大きな差だと思います。日本で生活した場合、旦那は休みをとってフランスに帰ることはなかなかできませんが、フランスで働くなら、お金さえあれば毎年夫婦で日本に帰れます。日本ではいくら収入が増えても休むことができないというのが、とても残念なところです。

仕事は定年までしていくものですし、人生の中でも占める割合が多いです。日本と相手国の働き方の違いを知り、労働に対する価値観が自分たちに合うほうを選択するほうがいいと思います。理想的な働き方はどんなものか。夫婦でじっくり話し合ってみましょう。

 

おわりに

以上が、私たち夫婦が居住地についてよく話し合うことです。他にも、その国の経済的見通しや、政治外交の状況などを考慮する夫婦もいるのでしょうが、マダムリリーにはそんな先を見通す能力ありません!(笑)

不確かな将来の展望よりも、自分たち夫婦と相性がいい場所で暮らしていくのが一番だと思います。そのためにはカップルで、どんな家庭を築きたいか、どんな人生を歩みたいかを話し合う必要があるでしょう。

日本と海外の両方に住めるというのは、ある意味、とても贅沢な選択肢です。お互いにどんな点が譲れず、どんな点なら妥協できるのか、夫婦でよくコミュニケーションをとっておくといいです。

住む場所が決定したら、後は努力あるのみ!

結局は、どこで暮らしたって、自分の力で居心地のいい環境を作っていかなくてはいけないのですから。

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5 コメント

  1. >北海道出身の暑さが苦手な人が沖縄県に住むのは難しい
    流石にこれは偏見では?沖縄は暑いというよりは、年間平均気温が少し高いだけで、夏の暑さは日本の主要都市と比べたら大したこと無いはずです。修学旅行で沖縄に行った事がありますが、時期は2月下旬から3月上旬ごろだったと思いますが、沖縄本島は本州と比べたら暖かいですが、気温は最高でも20度あるかないかぐらいでした。八重山諸島では夏の格好の人もいましたが。
    モリマンという、下ネタを得意とする北海道出身の女性コンビがいますが、かつては東京で活動していたものの、東京の夏の暑さに耐えられなくて北海道に活動拠点を移したという話は聞いた事があります。

    日本の会社では、確かに長期の休暇を取りにくい所が多いように感じます。そこそこまとまった長さの休暇が取りやすい職場としては、コールセンターがあります。会社や部署にもよりますが、祝日や夏季・年末年始の休暇はない事も多い反面、有給休暇をまとめて使う事も可能だったりします。コールセンターがまとまった休みを取りやすい理由として、仕事の代わりが多くいることがあると思います。日本の会社の場合、その人がいないと仕事が回らなくなるといった事も多いので、まとまった休みを取りにくいのが現状ではないでしょうか。

  2. 海外生活を憧れて異国での居住を望むか成り行きでそうなった以外、概ね女性配偶者の国に住む傾向があるように見えます。海外での生活、一見快適に見えますが高齢になった場合、日本のように子供に頼ることも出来ず、寂しく望郷し一人暮らしは覚悟しないといけないでしょう。日本で欧米型の生活を望むのであれば自然があり、隣人関係もドライな北海道あたりが良いでしょう。フランスで言うバカンスは強制力のある法律がない限り日本では無理でしょう。そうなったら週末、ほとんどの店が閉まるでしょう。サービス産業も含めた厳格な労働時間の制度化が必要です。確か、欧州では従業員に休暇を取らせないと雇用者は当局より指導又は警告や罰則を受けるはずですのでお調べ下さい。根本的に我が日本人は休暇で一定箇所に一週間以上 のんびりとベランダやプールサイドなどで過ごすことに慣れていませんし、旅行会社もそのような企画はないです。

    • >海外での生活、一見快適に見えますが高齢になった場合、日本のように子供に頼ることも出来ず、寂しく望郷し一人暮らしは覚悟しないといけないでしょう。
      それはどうでしょう…。少なくとも私の周りでは、子どもがいる場合は未亡人になっても海外に残る人のほうが多いですが。
      高齢になると、日本に帰ったところで身内が亡くなってしまっている場合が多いですし。長い海外生活では、日本よりも現地のほうが友人もいますしね。
      赤ちゃんと高齢の時は、日本よりフランスのほうが待遇がいいと、在仏日本人はよく言います。
      >海外生活を憧れて異国での居住を望むか成り行きでそうなった以外、概ね女性配偶者の国に住む傾向があるように見えます。
      これもどうでしょうかねー。Toshiさんは日本在住ですか?だったら、女性の国に住む人が多く感じるかもしれません。
      海外生活に憧れてそのまま成り行きで移住ってのも、まぁそういう人もいるのかもしれないですが、浅はかですよね。全ての人がそうではないですよ。

  3. ふ〜ん、で、スイス人と結婚してスイスに住み
    スイス国籍取る事になったら

    徴兵の義務に応じないと、参政権すら得られないんじゃないの?
    俺ら、日本国政府が付与した認識番号つまり日本国政府が保有権を放棄しない限り
    他国の徴兵のお願いに応じる事は出来ないのだが。

    フランス外人部隊でフランス永住権と国籍を取得した日本人も居るけどね。

  4. 高齢男性(年金15万円)が、若いフィリピーナと結婚したら・・・
    物価の安いフィリピンだと、月50万の生活を満喫できます。
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