ホーム国際人あなたの周りにもいない?海外生活をこじらせちゃっている人の12の特徴

あなたの周りにもいない?海外生活をこじらせちゃっている人の12の特徴

海外生活をしていて、海外在住者の方と話をしていると、「この人海外生活をこじらせてるな~」と思う人がいます。以前の筆者も「海外こじらせ」だったので、彼ら・彼女らの葛藤は痛いほどよくわかります。

「こじらせる」とは、風邪をこじらせる、物事をこじらせるなどと使われるように、病気を治りにくくさせたり、問題解決を難しくさせるという意味ですが、「海外こじらせ」もこれに似ています。

海外生活をこじらせた人というのはあまりにも長い間、自分の気持ち(不満)に蓋をしてきたせいで、滞在国や日本に対して客観性を失い、誤ったイメージを頭の中に作り上げてしまった人のことを指します。

尚、海外生活こじらせ組は、留学やワーホリなどの短い期間で滞在し、海外の良いところだけをみて帰国した人が陥る「海外カブレ」とは根本的に違います。海外こじらせは自分で自分の問題解決を難しくさせているという点から見ても、より根が深いです。

そこで今回は、長い海外生活のなかで「海外をこじらせちゃっている人」の特徴を12あげます。海外在住者のみなさん、あなたの周りにこんな人はいませんか?

 

何でも「日本のほうが素晴らしい」と思う

何を話題にしても、「日本は素晴らしい」という結論に終始する人がいますが、これはこれで心配です。ホームシックをこじらせて、滞在国に対しては嫌悪感しかなく、日本を異様に美化している可能性があるからです。

日本は確かに素晴らしい国ですが、どの面を切り取っても「完璧」ではありません。冷静に客観視して、「日本のこういうところは嫌だ」と言えないような心理状態の時はホームシックをこじらせているかもしれません。可能であれば、一時帰国をして気分をリフレッシュしてみましょう。そうすると、日本にはない「滞在国の良いところ」も見えてくるはずです。

何でも「滞在国のほうが素晴らしい」と思う

逆に、何でも「滞在国は素晴らしい!」と思い込んでいる人も、少し心配です。上の場合と同様で、何をとっても滞在国のほうが素晴らしいということはないからです。前に一度、「フランス人は何を着てもすごくオシャレでかっこいい」と言っていた日本人女性がいましたが、根拠の薄い感覚的な面だけを見て「この国は素晴らしい」と言う人は、パリ症候群に陥ってしまう可能性が高いです。

多くの場合、滞在期間が長くなるとその国の嫌な面も見えてきて、このような崇拝する気持ちは自然とおさまってくるのですが、あまりに客観性を欠いた見方を長く続けてきた人は、後からの落胆が大きいものとなってしまいます。

現地の言葉も英語も話せない

滞在国の周りの人とコミュニケーションをとれなくて、その国に馴染むことははっきり言って不可能です。滞在期間が30年以上で長い人でも、現地の人と全く会話ができない人がたまにいますが、コミュニケーションがとれない人は、「勝手な思い込み」を頭の中で作り上げてしまう傾向があるように感じます。

コミュニケーションで誤解が生じても、その場で「それってどういう意味?」、「そういう言い方ってないんじゃない?」と議論ができれば、相手の気持ちや意図を理解する糸口になりますが、言葉がわからないと自分のなかで勝手に「あいつはこう思ったに違いない」と決めつけてしまいます。こうなると、例えばフランス人のような基本的に不愛想な人との会話は、苦痛で仕方ないものとなるはずです。

海外生活をこじらせないためにも、まずは言葉の学習から。これが海外での人間関係の基本です。

現地人に対して憎悪がある

海外在住者のなかには、現地の人に対して憎悪を抱いている人が少なからずいます。この原因はほとんどの場合が、「コミュニケーションがうまくいっていないから」。上であげた、言葉ができないという理由の場合は、言語力を上げる努力をすればいいだけなので解決策は明白ですが、より根が深いのは、現地人と難なくコミュニケーションがとれるのに、現地人に対して「恨み」のような感情を抱いている他人です。

これは過去にすごく嫌な経験があったり、たまたま運が悪く同じような嫌な経験を繰り返したせいで、「現地人=そういう嫌な人」という偏ったイメージができあがってしまったのが原因です。しかし、現実には現地人と言っても一人一人違うわけで、全ての人を同じだと決めつけるのは「偏見」でしかわりません。

また、悪いのは現地人ではなく、あなたのコミュニケーションの取り方だという可能性もあります。頭を固くして自分のルールを絶対視し、相手を理解しようとせず、うまくいかないときは「相手が悪い」と責める。もしかしたら間違っているのは自分かもしれない…という可能性を疑わない。これでは現地の人と良い関係を築けるわけがありません。

口を開けば愚痴ばかり

海外生活をこじらせている人は、愚痴がとても多いです。「愚痴しかしゃべらない」と言っても過言ではないほど、口を開けば愚痴ばかりです。愚痴の内容は、主に滞在国や現地人の悪口です。

海外生活をこじらせたから愚痴が多いのか、愚痴が多いから海外生活をこじらせたのか、どっちが先かわかりませんが、「最近、愚痴ばかり言っているなぁ」と自覚がある人は注意。心が疲れてしまっているようです。リラックスして、楽しくなれるようなことを探しましょう。

ポジティブな発言が少ない

例えば、美味しい食べ物の話をしていても、「私は食欲ないから…」とか、「でもそれは日本で食べるのとは違うし、やっぱりこの国はダメよね」とか、何でも話をネガティブな方向へ持っていく人がいます。筆者自身もそういう時期がありましたが、これはきっと、思考そのものが自然とネガティブな方向へ行くように癖づいてしまったのが原因だと思います。

いつも考えていることがネガティブだから、どんな話を振られてもネガティブで返してしまうわけです。ということは、いつも考えていることをポジティブに変えていく訓練が必要なのだと思います。そのためには、「ないもの」ではなく、「あるもの」を数えていきましょう。手がある、足がある。耳が聞こえる、目が見える。家がある、家族がいる。美味しい食べ物が食べれらる…など。

要するに、物事や人生をどの視点から見るのか?が大事なのです。何事もポジティブに考える癖をつけるだけで、人生が丸っきり違ったものに見えてくるはずです。

日本人に対しての礼儀を完全に忘れている…というかどうでもいい

海外生活が長くなり、日本人と会話する機会がなくなってしまったら、いつの間にか日本特有の礼儀=敬語やマナーなどを忘れてしまうは仕方のないことなのかもしれません。筆者もお礼の品に一筆加えたり、貰いものにはお返しをするなどのマナーをすっかり忘れ、後から指摘されて気が付いたということもあります。

ただ、海外在住者のなかには最初から、こういった日本人へ向けたマナーを守ろうという気が全くない人もいます。お客さん(日本人)に対して「じゃーこれでいい?」とタメ口で話したり、こちらが会釈をしても、会釈を返してくれなかったり…。

これは日本で育った日本人としてどうなのかなー?と、お節介ながらに思ってしまいます。やはり、いくら海外生活が長くなっても、日本人には日本人らしく接することができる人のほうがかっこいい。日本の礼儀を最初から守る気がなさそうな人は、見ていて残念です。

ストレスから食欲がなく、痩せてしまった

うつ病の可能性があります。これまで語学学習や仕事、子育てに一生懸命だった人が、急にやる気がなくなったり、食欲がなくなって体重が減ったと言う人は危険です。燃え尽き症候群やうつ病の傾向があるので、できればすぐに専門医に診てもらった方がいいと思います。

それが難しい場合は、仕事の量を減らして休める日を増やしたり、一時帰国するという手もありますが、何よりも大切なのは「家族からの理解」です。たまに、このようなメールを頂くことがあるのですが、食欲がなくなって痩せてしまった人は本当に心配です。

日本人にだけ冷たい&無視する

海外在住者のなかには、現地人や他の外国人には普通に優しく接するのに、日本人にだけやたら冷たい人がいます。ひどい場合は話しかけようとすると逃げられたり、思いっきり無視する人もいます。

こういう人は、過去に日本人にしつこく頼られて嫌な経験があるから、日本人を避けるようになったというパターンがほとんどです。全ての日本人を同じ「面倒な人」にカテゴライズしている点が、とても残念だなと思います。こういう人とは無理して付き合う必要はありません。

自分から壁をつくって、周りの人と仲良くなれない

人と出会う機会はたくさんあるのに、「どうせ自分のことは誰にもわかってもらえない」と壁を作ってしまう人は、やはり海外適応も難しいです。なぜ、周りの人はあなたのことをりかいできないのでしょうか。自分の殻にこもってしまう原因を、まずは探りましょう。

筆者自身、このように考えていた時期もありますが、その原因は「自分から心を開くのが怖かった」からだと今になっては思います。心を開いて弱いところを見せたら、誰も自分のことを好きになってくれないのではないか?という恐怖です。これがあると、なかなか自分をさらけ出すことができません。

でも、大丈夫。あなたの弱いところを見せても、あなたを嫌いになる人はいません。本当に大丈夫です。むしろ本当にあなたのことを大切に思う周りの人は、固く閉ざしていたあなたが心を開いてくれたと、喜んでくれるはずです。周りの人と仲良くなりたいなら、まずは自分からその一歩を踏み出しましょう。

周りの人に頼らないと、自分一人では何もできない

自立できない人は周りが迷惑…というよりも、あなた自身が苦しいはずです。言葉ができず、自信がなく、いつもいつも周りに頼っていると、無意識のうちに自分を卑下する感情が生れていきます。それと同時に、「いや自分はそんなにダメなやつじゃない」と反論したくなる”怒り”のような感情も生まれてくるわけです。

この「自分はダメだ」という気持ちと、「もっとできるはず」という気持ちが長い時間をかけて複雑に絡み合い、海外生活をこじらせてしまっている人がかなり多いです。人に助けてもらったのに横柄な態度をとったり、助けてもらって当然という態度をとったり…。

こんな変な感情を長年抱え込むくらいだったら、自分が自立できる人になったほうがよほど楽です。そのためには、言語能力とコミュニケーション能力の向上に努めましょう。この二つは「ここまでできたから終わり」というラインはなく、一生続くものだと捉えたほうが、気が楽になるかもしれません。

日本食しか食べたくない

現地のものを受け入れたくないという最たるものが、「日本食しか食べない」という行動です。現地にも美味しい食べ物はいっぱいあるのに、それを認めたくない。やっぱり日本が一番!日本に帰りたい!という思いから、現地のいいものも全て否定します。

海外生活に慣れ、海外を楽しむためには、その国にしかない良いものを堪能しよう、楽しもうと思うことが一番手っ取り早いと思います。これをしたくないとなると、海外適応を諦めたのと同じことです。実際には、「日本食しか食べない」ような極端な行動に出る人は稀ですが、現地のいいものを楽しむ気にれないと言う人は注意が必要です。

 

まとめ

海外こじらせは客観性がない

これに終始しているように思います。こじらせちゃっているから、冷静に客観的に物事を捉えることができず、生活のいろいろな面でバランスを崩してしまっているのです。そして、そのほとんどが辛い、悲しい、空しい、絶望などのマイナスの感情に無理に蓋をして、事実を正しく処理できていないことに原因があるように感じます。

海外生活をこじらせちゃっている自覚がある人は、まずは記憶の整理から。嫌な思い出をできるだけ感情を介さず、客観的に見つめて、その原因はどこにあるのか、どうすれば違う結果になったのか、冷静に分析してみましょう。

あなたが一日も早く、海外こじらせを卒業できることを祈って。

マダムリリー

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