「国際恋愛」でグーグル検索をすると、「国際恋愛で勝ち組」というフレーズがでてきます。日本人女性の何割がこれを信じているのかは疑問ですが、外国人との恋愛に良いイメージを持っている女性も少なくないはずです。
ちなみに、「国際恋愛で勝者になる心得」というネット記事にはこのような記述がありました。
欧米圏のアメリカやカナダ、アジア圏の韓国や中国など、相手の国籍は様々ですが、外国人の男性との国際恋愛は女性にとっての憧れ。 彼らはまるでモデルのような外見で日本人女子たちを魅了しています。彼氏や結婚相手など”一生のパートナー”としてゲットできれば、こんなに素敵なことはないはず♪ |
どひゃw 何だこれww
ツッコミどころ満載のアホな文章だなぁと思います。マダムリリーはフランス人と国際結婚して7年、生まれ変わっても今の旦那と結婚したいと思いますが、国際結婚は勝ち組だなんて全く思いません。いや、むしろ「国際結婚に憧れます」という女子に出会うと、老婆心から「覚悟がないならやめとけ」とアドバイスしたくなります。
しかし、実は暴露すると、その昔、日本に住んでいた頃は国際恋愛は勝ち組だと思っていました(詳しくは、なぜ国際恋愛中の女は調子に乗って日本人を見下すのか?を参照)。今振り返ってみて、あの頃の私はバカだったなぁ~と思います。
国際恋愛&国際結婚は、世間で言われているような甘い理想とは全く違う、厳しい現実があるからです。そこで今回は、国際結婚の理想と現実のギャップを3つ紹介します。これを読めば、外国人との結婚が勝ち組なんてものではない理由がわかるはずです。
もてはやされるのは、日本だけ
まず、「彼氏が外国人で素敵ね!」と周りから褒められたり、もてはやされるのは日本にいる時だけです。結婚して海外に行けば、国際結婚している日本人女性なんてそこら中にいて珍しくもなんともなくなるからです。海外在住の日本人は外国人との結婚の現実を知っているので、国際結婚って素敵♪なんていうイメージは持っていません。むしろ、意地悪な人だと「そのうち離婚するでしょ?」と心の中で思っています。
マダムリリーもたまに旦那と一緒に帰国すると、レストランやお店の店員に「国際結婚ですか?素敵ですね」、「うわーいいですね、どこで知り合ったんですか?」と声をかけられます。最初は嬉しかったのですが、今ではこういった褒め言葉(?)がうざくてしょうがないです。もう今では面倒臭いので、日本にいる間は国際結婚していることを極力隠しています。こういう海外在住の国際結婚妻は珍しくないようです。
私の友人でハーフの子をもつ海外在住のママたちも、日本で「お子さんハーフですか?いいですね?」と声をかけられても「ハーフじゃありません、日本人です」と言っている人もいます。日本でもてはやされ、特別視されるのが心地いいのは最初だけ。放っておいてほしいというのが、国際結婚妻の本音です。
結婚生活が破たんする要素が盛りだくさん
国際結婚は離婚が多いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。国際結婚している私も、やはり国際結婚は離婚する確率が高いなーと周りを見ていて思います。原因はやはり、国際結婚は離婚に至る危ない要素が多いからです。
言葉の壁、文化の違い、専業主婦か共働きか、配偶者の海外不適応、子育て方針の違い、両親や親せき・友人付き合いの難しさなど、国際結婚は越えなくてはいけない壁が満載です。これらの課題をひとつひとつ、夫婦で話し合っていく忍耐力と覚悟はもちろん、語学力や人間力が必要になってきます。
これらの壁をカップルで力を合わせて乗り越えられた場合は、夫婦の絆が強まり、多少の波風では破たんしない「安定した強いカップル」になれますが、ほとんどのケースがこの壁のどこかでつまづき、離婚に至ります。
欧米人男性との結婚は、レディーファーストで甘い言葉で褒めてくれ、いつまでも恋人同士のような関係でいられ、家事も手伝ってくれる…。結婚すると、そんな幻想をぶっ潰すような厳しい現実が待ち構えています。
セレブとはほど遠い家計事情
国際結婚はお金がかかります。帰省費用や滞在ビザ申請費用、語学学習費用、母国の食材調達費用など、何かと出費がかさむからです。それに加え、「外国人」という立場はやはりどこの国に行っても弱く、収入は減ってしまいます。現地の言葉が話せない場合はなおさらです。日本在住の日本人カップル(共働き)の世帯収入と、旦那の国に居住した国際カップルの収入では、夫婦のどちらもが自分の国に住んでいるカップルのほうが収入が多いのは明らかです。
さらに、私の周りの国際結婚した女性や、このブログを通しての相談者の話などを聞いていると、どうやら日本人女性と結婚した欧米人は「働かない人」が多いように思います。仕事が見つからない、職探しをしようともしない、失業手当と外国人である日本人妻の収入でどうにか家計をやりくりしているという家庭が案外多いように感じます。
国際結婚というと、中村江里子さんのようなセレブ生活を思いうかべる人もいますが、彼女のようなケースはごく稀で、都市部に住む国際カップルの多くは家賃と生活費を払うので精一杯というのが現状です。よほど金持ちの男性と結婚しない限り、国際結婚はセレブ生活とはかけ離れたものです。
おわりに
結局のところ、外国人であろうが、日本人であろうが、
愛する人と結婚できた女が勝ち組
ってことでいいんじゃないかなーと、個人的には思います。結婚相手のスペックで、勝ち組or負け組と振り分けること自体が下らない。そんな無意味な振り分けをするから「私は不幸なのかも?」という被害妄想が生れ、それがうつ病に繋がるんじゃないかなと思います。これこそが、バカ女です。
あなたが勝ち組かどうかを判断するのは、あなた自身。「勝ち組だと思われたい」なんて考えている暇があったら、あなた自信の自己肯定感を高めましょう。