フランスで子育てをして7カ月。こちらで生活していると、日本の「あれがあったら便利なのに…」と思うことが多々あります。日本の製品は細かいところまで配慮がされていて、本当に便利な赤ちゃんグッズが豊富なのでうらやましいです。
しかし、フランスにも日本にはない便利な赤ちゃんグッズが全くないのかというと、そうではありません。フランスにもフランスならではの商品があり、特に日本にはあまりない「夜泣きをさせないグッズ」が豊富です。
そこで今回は、筆者が実際に使ってみて「これは本当に助かった!」と思うフランスの赤ちゃん関連商品を3つ紹介します。
※ 筆者の独自調査なので、ひょっとしたら日本でも販売されているのかもしれません(だとしたら、ごめんなさい)。ここではフランスではメジャーなのに、日本では知られていない商品を取り上げました。
おしり拭きクリーム「リニモン」
↑この動画のようにフランスではおむつ替えにはシート状のおしり拭きではなく、クリームを使う人が多いです。「リニモン」というこの商品はフランスのスーパーや薬局など、赤ちゃんコーナーに行けばどこにでも売っているかなりメジャーなもの。オリーブオイル由来のクリームで、多くの商品が99%ナチュラルなど、保存料、香料などを使っていないことを売りにしています。
この商品の素晴らしいところは2つあります。
ひとつは、リニモンを使えば、赤ちゃんのおしりにへばり付いたう○こがスルッと落ちてくれることです。コットンにリニモンをとり、化粧落としクリームのように拭き取れるので、何度もおしりをこする必要がなくお肌に優しいです。
二つ目はオリーブオイル由来のクリームなので、おしりの保護&保湿をしてくれることです。リニモンで拭き終わった後のおしりはクリームを塗りたての肌のようにプリッと潤っています。息子は生まれた時からオムツのなかが大量のう○こで溢れていても泣かない子だったので、あまりオムツ替えに神経質にならなかったのですが、これまで一度もオムツかぶれになっていないので、これはやはり「リニモン様のおかげ」だと思っています。(ちなみにフランスではシート状のお尻拭きは肌に悪いと産院で指導されます。)
日本でもリニモンが発売されたら絶対に売れるのに…と密かに思っています。
豊富な種類の粉ミルク+粉ミルク用シリアル
母乳をあげる期間が日本に比べて短く、最初から母乳育児をしないお母さんも多いフランスでは粉ミルク市場が発展しているように思います。単純に粉ミルクといっても、種類が豊富で月齢や用途によって使い分けています。
フランスの粉ミルクはどのパッケージにも大きく数字が書かれています。①は0~6か月用、②は6~12か月用、➂は12か月以降用で、月齢によって3つに分けられています。
ちなみに上の写真は、フランスのどこのスーパーでも売っている粉ミルクGalliaです。
右から「母乳育児からの移行期用」、「免疫力をつけるためのミルク」、「腹持ちのいいミルク」、「吐き戻しが多い赤ちゃん用」です。特に右から3番目のお腹にたまってくれるタイプの粉ミルクは消化が遅いので、夜寝る前に飲ませると朝までぐっすり眠ってくれて助かっています。
他にも粉ミルクに一緒に入れる粉状の「シリアル」もあります。これは朝食や寝る前などに入れて腹持ちをよくさせたり、食が細く体重がなかなか増えない子には重宝しているそうです。
このように用途に合わせて様々なタイプの粉ミルクがあるのは便利だなぁと思いました。日本は母乳育児を1歳ごろまでするお母さんが多いせいか、厚生労働省の認可基準にないからなのか、粉ミルクのパッケージにはどれも「母乳に近づけました」のフレーズばかりが目立ちます。粉ミルクはあくまで「母乳の代替品」という概念から逸脱しない点がフランスの粉ミルクとの違いだと思いました。
夜泣きが消える!常夜灯
「フランスの子どもは夜泣きをしない」という本がありますが、フランスでは「夜泣きをさせないグッズ」というのが豊富なのも事実です。一人の部屋で安心して眠れるようにドゥドゥ(ぬいぐるみ)を与えたり、ベビーモニターで観察できるようにしたり…様々な工夫がされています。
なかでも筆者が「これは助かった!」と感じたのは、赤ちゃんが真っ暗でも怖くないように夜寝る部屋に点けておく常夜灯(ナイトライト)。フランスではありとあらゆる種類の子ども用常夜灯が販売されており、筆者もこれまでたくさんの常夜灯を試してきました。
そのなかでも一番「これはすごい!」と思ったのは、フランスのアマゾンで売れ筋&高評価だったVTechのカバさん常夜灯。これは眠たくなるメロディーと星空を映し出す機能がついた常夜灯です。子守歌が流れ、暗い部屋の天井に広がる星空を見ていると、大人でもウトウト眠たくなってきます。
この商品のすごいところは何といっても、赤ちゃんが泣きだしたら音を察知して自動的にメロディー&星空を再生してくれる点です。赤ちゃんが泣き止んで落ち着いたころに、タイマーで自動的にスイッチを切ってくれます。これのおかげで息子が夜起きて泣き出しても、あやす必要なく勝手にまた寝付いてくれます。どんなにこれに助けられたことか。
以上、筆者が日本にもあったらいいなと思う、便利なフランスの赤ちゃんグッズでした。日本でも発売したら売れるんじゃないの?と思っていますが、どうでしょうかね…?