日本に住んでいる外国人に「日本人に対して何か不満はありますか?」を聞いてみると、「きちんとした日本語で話しているのにヘタクソな英語で返されることが不満だ」と言う人が意外と多いです。日本人の私たちは親切心から英語で話しかけているのにも関わらず、それが裏目に出てしまうことも…。
そこで今回は日本在住外国人が集まる英語サイトJapanTodayより、「流暢な日本語で話しかけているのに、何としてでも英語で返そうとしてくる日本人をどう思う?(How do you feel when you speak fluent or reasonably good Japanese to a Japanese person and they insist on answering you in English?)」に寄せられた外国人の意見をご紹介します。外国人が相手の場合でも、どういった時には日本語で話すべきなのでしょうか?
● そもそも話を聞いてくれない
これはいわゆる”外人効果”ってやつだね。いくら流ちょうな日本語で話しかけても聞こえてないみたい。外国人の見た目なら口から日本語が出てくるはずないって決めつけている日本人が多い。最初の頃は面白くて笑っちゃったよ。今は何で日本人はもっとリラックスして相手が話していることを聞いてくれないのかと疑問に思う。(375先生さん)
● 日本語さえ上達すれば問題なし
日本人の話す英語が完璧なら英語に変えるけど、いつもはそのままずっと日本語で話し続ける。そして日本語で勝つ。今ならこんなことができるくらい日本語が上達したから、特に気にしないけど、昔はイラついた。(ティムタクさん)
● 英語のレベルによる
英語が十分なレベルなら、日本語でも英語でもどちらの言語で会話してもいいと思う。ただ、英語があまりできない日本人との会話で英語を話すことを強要されると、困っちゃうよね。結局はコミュニケーションの壁ができてしまうし。英語ができることを周りに自慢するために英語で話す日本人もいる。(ベルティ ウースター)
● 英語で話す最悪なタイプの日本人は…
ヘタクソな英語だからダメだっていうわけではなくて、状況や理由によると思います。もし、相手の日本人が親切心と好奇心を持って私に英語で話しかけてくれているなら、たとえそれが上手な英語でなくても気にしません。
ただ、確かに嫌な日本人というのもいます。私は日本で生活し始めて長いですが、一度だけ日本語を絶対に一言も話さない日本人に出会ったことがあります。その場には英語がわからない日本人も他にいたのに、それでも彼女はずっと英語で話しかけてきて、不快でした。外国人としての疎外感を覚え、寂しい気持ちになりました。
最悪なのは、ご都合主義で猪突猛進なタイプ。キャリアアップのために英語を勉強しているが、日本以外で生活することには興味がないという人たちです。自然な環境で英語を練習できるから(無料で英語レッスンができるから)私と友達になりたいと言ってきた人もいました。今はこのような日本人は避けています。(センサトさん)
● 英語学習に利用されている外国人
「英語を学習したいから外国人と友達になりたい!」と言ってくる日本人は確かにいるね。「僕はそんな風には思ってなかったし、それが理由で友達になるのってなんか変じゃない?」って言ったら、前言を撤回するかのごとく他の理由を並べ立てられたよ。日本にいるネイティブスピーカーの外国人の多くは日本人の英語学習のために利用されているって言っても過言ではないと思う。(カワチさん)
● いずれにせよ行き詰れば日本語になる
会社で英語がわからない社員が他にいる状況でも、何としてでも英語で話しかけてくる日本人は本当に最低。こんな時は、母国の地元の人だけがわかるスラングを盛り込んで会話するようにしてるよ。基本的に、話しかけてくる人の英語のレベルが十分なら英語でも何の問題もないと思う。どっちにしろ、その日本人が知っている英語を全て使い切ったらあとは日本語で話すしかないわけだし。(ジミゾーさん)
● 外国人が日本人を批判するのはおかしい
楽に会話するために私たちの母国語である英語で話しかけてくれているのに、それを批判するのは間違っていると思います。外国人の話すアクセントの強い日本語を聞いているのが堪えられなくて、英語で話しかけてくれている日本人を批判できるあなたたちは一体何様ですか?
私の話す片言な日本語を我慢して忍耐強く聞いてくれる日本人のみなさん、ありがとう。日本人は他の国の人たちよりも親切で思いやりがあって、多くのことをしてくれます。(KCジャパンさん)
● 外国人でもアジア人は特別
母国で日本人に片言の英語で話しかけられた時は、その日本人の話す英語のレベルに合わせてこちらも話すようにしています。しかし、日本ではあまりこのように考えて話してくれる人がいません。
一番腹が立つのは、アジア人の見た目の外国人と行動する時です。こちらがいくら日本語で話しかけても、日本人はアジア人の方しか向かない。見た目が外国人の方は見向きもせず、アジア人だけの方を見てアジア人だけに話しかける。これって何なんでしょうか。(ル トヨさん)
まとめ
外国人に日本語で話しかけられた時は、日本語で返してあげた方がいい。話してみて、外国人の話す日本語よりも自分の英語のほうがレベルが高いときは、英語で返してもいい。しかしそうではない場合は、英語で話すことを強要していると受け取られ、不快感を与えてしまうようだ。
結局のところ、「何語を話すか?」というのはさして問題ではない。大切なのは「何語を話すか?」よりも、「どんな意図をもって言語を選ぶか?」である。英語で話すことが自己満足のためか、相手を思いやってのことなのか、母国語が違う外国人でも話者の意図というのは伝わるものだ。独りよがりの親切心を押し付けるのではなく、相手をきちんと見て話すことが大切という点では日本人相手の会話と何ら変わりない。
相手が日本人であれ、外国人であれ、人をよく見て観察して話す。これを肝に銘じておこうと思う。
↓ この動画は日本人の行動をかなり大袈裟に誇張していますが、筆者もこれに似た状況に出くわしたことが何度かあります。
